水蛭子の生誕地、ここから流された水蛭子が到着したのが西宮神社
[住所]兵庫県淡路市岩屋
[電話]0799-72-3420 - 淡路市岩屋観光案内所

岩樟神社(いわくすじんじゃ)は、兵庫県淡路市岩屋の恵比須神社の奥にある神社。伊耶那岐命伊耶那美命の間に最初に生まれた水蛭子の生誕地とされる。岩楠神社とも。御朱印の有無は不明。

淡路島のほとんど北端、岩屋港の向かいの岩屋城跡がある城山の高さ十数メートルの岩壁があり、その崖下の洞窟に祀られている。

蛭子命とも記される水蛭子は、3年たっても足が立たなかったので、岩のように堅い樟の木で作った舟に乗せられて流された、とされる。

『古事記』では、子作りの際、女神である伊耶那美命が先に声をかけたため、生まれるには生まれたが、「水蛭子、此子者入葦船而流去」とある。

さらに『古事記』では続いて、淡島が生まれたが、これも二神の子の中には含まれない、と記されている。

ともかく、水蛭子が乗った舟が流れ着いた場所が西宮神社であり、「西宮のエビスさん」の本家は岩屋であるという伝説がある。

この洞窟は、伊耶那岐命がかくれた幽宮(かくりのみや)であるとも伝えられている。いわゆる多賀のことか。淡路島には伊弉諾神宮があり、滋賀県には多賀大社がある。

この洞窟は、昔52メートルの奥行があったというが、現在では高さ1.6メートル、幅1.1メートル、奥行3メートルで、前面の左右に上古の祭壇の跡がある。

ここは、現在でも祭器や御神体などの古びた物の納受場所になっている。

当社は、淡路島の岩屋界隈のパワースポット、スピリチュアルスポットとして雑誌やメディアに取り上げられて、有名になった。

水蛭子が後世、恵比寿(戎、えびす)と同一視され、信仰の対象となったように、当社の手前には、蛭児命と事代主命の2柱を御祭神とする恵比須神社がある。

この恵比須神社では、毎年1月10日も十日戎が行われる。伝承が本当であれば、戎の本家中の本家となるわけで、この十日戎も島内一の賑わいを見せるという。

【ご利益】
商売繁盛、交通安全、厄災除け
岩楠神社 兵庫県淡路市岩屋
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