江戸前期までには創建の「へっついさま」、神田、境川の境の神か
佐婆神社 神奈川県横浜市泉区和泉町4811
[住所]神奈川県横浜市泉区和泉町4811
[電話]045-802-1370 - 御霊神社

佐婆神社(さばじんじゃ)は、神奈川県横浜市泉区和泉町にある神社。神田佐婆神社とも。「へっついさま」として親しまれている。現在は御霊神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

伝承では、江戸時代前期の寛文年間(1661年-1673年)に伊予河野氏の後裔、石川治右衛門が当地に往来した時、一統の守護神として奉斎したのが創祀という。

また、明治11年(1878年)、当地に伝わる伝承類をまとめた「和泉往来」の文書には「(安土桃山時代から江戸時代初期の)慶長年間(1596年-1615年)の勧請」とある。

境川中流域に12社ある鯖(サバ)神社の一つで、おそらく当社も、境川の両岸に祀られている境の神としての性格を持つ、古い社だと考えられている。

当地字名の「神田(かみだ)」は、当社の「神饌田」があったことに由来する。江戸時代後期の天保6年(1836年)、社殿を修復した時の棟札が現存している。

御祭神は、左馬頭源満仲(左馬頭源ノ満仲)・木花咲耶姫命。12社の中で、下和泉鯖神社中之宮左馬神社とともに、源満仲を祀る三社のうちの一社となる。例祭は9月28日。

境内のタブノキ(たぶのき)は推定樹齢380年で、市の名木古木に指定されている。

平成11年(1999年)、湘南台まで延伸した相鉄いずみ野線の線路が、社殿の背後を高架で通ることになった。

【ご利益】
厄災除け、病気平癒、無病息災、安産
佐婆神社 神奈川県横浜市泉区和泉町
【関連記事】
鯖神社とは? - サバ・さば、神奈川県中部の境川中流域、源満仲や左馬頭義朝を祀る12社
神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧