東急本店近くに鎮座、戦国期の勧請か、鳥居に江戸後期の句
[住所]東京都渋谷区松涛1-7
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大山稲荷神社(おおやまいなりじんじゃ)は、東京都渋谷区松涛にある神社。御朱印はない。

都内有数の高級住宅街、渋谷東急本店・Bunkamuraと松濤郵便局の間を観世能楽堂方向に向かう上り坂があり、その途中右手に都知事公館の建物があって、その右隣に鎮座する。

創建年代や由緒は不詳。一説に、戦国時代の文明年間(1469-1487)、名主長吉の先祖である讃岐太郎直高が駿州から移住してきた際、創建されたと伝わる。

鳥居に「九皋之鶴十朋之亀」の句がある。「奥深い沢に 鳴く鶴も 高貴な亀も いずれ世に知られる」という意味。江戸時代後期の寛政6年(1794年)のもの。

そのため、当社の創立はこれ以前で、江戸時代後期には存在していたことになる。江戸時代には渋谷近辺(上渋谷村・上豊澤村)の鎮守だったという。

御祭神は宇迦之御魂神。当社が鎮座する地域は金王八幡宮の氏子区域であるが、当社の管理は主に松濤町会が行っており、基本的には無住である。

社号の由来は、当地が昭和38年(1963年)まで大山町と呼ばれていたことだと考えられている。なお現在、区内には別の大山町があるが、当地とは離れており、関係はない。

【ご利益】
商売繁盛、事業成功
大山稲荷神社 東京都渋谷区松涛
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