今さら聞けない神社の基本、押さえておきたい20社
知っておきたい日本の神社20選とは、当サイトが選定した、これを知っておけば、日本の神社、日本の信仰というものが、おぼろげながら見えてくる、日本の代表的な神社20社のことである。
古来より、日本には数多の神社があった。統廃合が進んだ現在でさえ、7万とも8万とも呼ばれる神社が、日本全国に鎮座している。
仮に、神社に興味を持ち始め、調べようと思っても、その数はあまりにも膨大で、なかなか着手するのが難しく、ハードルが高い。
昔から、実際にはそうした意図ではなくとも、これら膨大な神社の中で、有名なものをまとめる、あるいは括ろうとする動きはあった。
代表例が、式内社(2861社)であり、その中の名神大社(300社以上)、あるいは二十二社(22社)、一宮(数え方にもよる。約100社前後)といったもの。
これら従来の括りは、その時々の情勢は反映しているものの、現代とは若干のずれがあることは否めない。
つまり、現代人が神社を把握しようと思えば、その分量もさることながら、最もふさわしいとは言い切れない。
そのため、現在も様々な書籍が出されているし、神社100選や、あるいは類似の括りでの私撰本などもある。
ただ、50社なり、100社なりでも、神社の情報にこれから触れるという方にとっては、やはり膨大なのではないだろうか。
そこで、10社ぐらいに絞って、解説できないだろうか、と考えたのが、本稿のきっかけ。
基本的には、現在にまで連なる信仰を理解するという意味で、選定した。そのため、多くは、信仰種別ごとの、総本社を取り上げることになった。
さすがに10社は無理だったので、20社になった。
20社でも無理は無理で、熊野三山や出羽三山は良いとしても、「鹿島・香取」「日吉・松尾」のように、無関係ではないにしても、全く別の神社を便宜上、組み合わせているなど、調整している。
ただ、とっかかりとしての情報を提供する分には、補足箇所で他の関連する有名、あるいは重要神社も触れることで、解決するのではないか、と考えた。
今さら聞けない神社の基本。それに対して、押さえておき20社、というスタンス。
いろいろ異見もあると思うが、あくまでも本サイトが勝手に選定したもの、ということでご了承いただきたい。ご意見があれば、下記のコメント欄に残していただくか、管理人へメッセージをお送りいただきたい。

[補足]伊勢の神宮
[住所]三重県伊勢市宇治館町
[電話]0596-24-1111 - 神宮司庁

[補足]出雲大社
[住所]島根県出雲市大社町杵築東195
[電話]0853-53-3100

[補足]宗像大社
[住所]福岡県宗像市田島2331
[電話]0940-62-1311

[補足]諏訪大社
[住所]長野県諏訪市中洲宮山1
[電話]0266-52-1919

[補足]熊野三山
[住所]和歌山県田辺市本宮町本宮1100
[電話]0735-42-0009

[補足]鹿島・香取
[住所]茨城県鹿嶋市宮中(大字)−2306−1
[電話]0299-82-1209

[補足]鹿島・香取
[住所]千葉県香取市香取1697-1
[電話]0478-57-3211

[補足]大山祇・三嶋
[住所]愛媛県今治市大三島町宮浦3327
[電話]0897-82-0032

[補足]大山祇・三嶋
[住所]静岡県三島市大宮町2-1-5
[電話]055-975-0172

[補足]日吉・松尾
[住所]滋賀県大津市坂本5-1-24
[電話]077-578-0009

[補足]日吉・松尾
[住所]京都府京都市西京区嵐山宮町3
[電話]075-871-5016

[補足]加茂神社
[住所]京都府京都市北区上賀茂本山339
[電話]075-781-0011

[補足]加茂神社
[住所]京都府京都市左京区下鴨泉川町59
[電話]075-781-0010

[補足]住吉大社
[住所]大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
[電話]06-6672-0753

[補足]浅間大社
[住所]静岡県富士宮市宮町1-1
[電話]0544-27-2002

[補足]伏見稲荷大社
[住所]京都府京都市伏見区深草藪之内町68
[電話]075-641-7331

[補足]八坂神社
[住所]京都府京都市東山区祇園町北側625
[電話]075-561-6155

[補足]春日大社
[住所]奈良県奈良市春日野町160
[電話]0742-22-7788

[補足]宇佐神宮
[住所]大分県宇佐市南宇佐2859
[電話]0978-37-0001

[補足]白山比咩神社
[住所]石川県白山市三宮町ニ−105
[電話]076-272-0680

[補足]出羽三山
[住所]山形県鶴岡市羽黒町手向7
[電話]0235-62-2355

[補足]北野天満宮
[住所]京都府京都市上京区馬喰町
[電話]075-461-0005

[補足]愛宕神社
[住所]京都府京都市右京区嵯峨愛宕町
[電話]075-861-0658

[補足]明治神宮
[住所]東京都渋谷区代々木神園町1-1
[電話]03-3379-5511
伊勢神宮という一つの神社があるわけではなく、全体としては125社の神社があり、神宮はその総称である。
代表的なものに、内宮と呼ばれる皇大神宮と、外宮と呼ばれる豊受大神宮という二つの正宮がある。
日本の頂点に立つともされる神社であるが、創建された年代が一番古い、ということもなく、複雑な経緯をたどっている。
いわゆる元伊勢。代表的な神社に、籠神社がある。
ほぼ、日本全国にある神明社、関東地方に多い天祖社はすべて、元をたどれば、ここに行きつくことになる。
一覧の伊勢の神宮に戻る
日本最古とも呼ばれる大神神社は、『古事記』においてこれより先に語られる、当社とはある意味では対になる神社である。
三輪神社の総本社である大神神社は、大国主命と一心同体とされる大物主命に関わる。大物主命つながりで言えば、現在では金刀比羅宮や、全国各地の金毘羅神社・琴平神社がある。
当社の宮司は、出雲国造とも呼ばれ、その先祖はやはり天照大神にたどり着く。つまり天皇家の親戚である。
天照大神の長男の天之忍穂耳命、その子が邇邇芸命であり、現在の天皇家に連なるのに対して、出雲大社宮司家は天照大神の次男の天之菩卑能命から連なる家系。
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須佐之男命の娘の3柱、多紀理毘売命・市寸島比売命・多岐都比売命の宗像三女神を祀る。
宗像三女神は、天之忍穂耳命・天之菩卑能命ら五男とは兄弟の関係にあたり、五男三女命と総称される。
邇邇芸命による天孫降臨を助けたとされるが、立地的には明らかに半島・大陸との玄関、および航海安全、外敵滅却祈願の社だったと思われる。
全国各地の宗像神社や、宗像三女神を祀る神社、安芸の厳島神社に代表される厳島神社の総本社である。
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建御名方神は、出雲大社創建のきっかけとなる国譲りにおいて、天照大神の意向に逆らい、その腹心である建御雷之男神に挑んだ結果、信濃まで敗走、そこで奉斎されたと伝えられている。
敗走してたどり着き、祀られたものの、現在まで一貫して武運長久の神として名高い。全国に点在する諏訪神社や、建御名方神を祀る社の総本社である。
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『古事記』において、特に象徴的なのは、初代神武天皇が九州から大和に向かう東遷の際、一旦は大阪から上陸しようとしたものの、敵にさえぎられ、やむなく紀伊半島を迂回して、熊野方面から大和に向かったこと。
この過程においても、神武天皇一行は苦戦することになるが、そうした、当時すでに当地に定住していた人々(神々)による信仰が起源だと思われる。
現在では、神武天皇のピンチを助けた八咫烏が遣わされた地として、八咫烏信仰も強くなっている。八咫烏=日本サッカー協会ということで、サッカー神社の総本社でもある。
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ただし、『古事記』には建御雷之男神の別名として、建布都神・豊布都神などとも記載されており、関連がうかがえるほか、古来より、2柱一対の神ともみられてきた。
中世から近世にかけて、神宮号が許された三社の二社が鹿島神宮・香取神宮。他の一社は、伊勢の神宮であり、いかにこの二社が他の多くの神社と比べ、別格なのかがわかる。
全国各地の鹿島神社や香取神社、また、建御雷之男神・経津主神を祀る社の総本社である。のみならず、春日大社の元宮でもある。
なお、建御雷之男神の本源ではないかといわれているところに、鹽竈神社がある。建御雷之男神・経津主神は剣とゆかりが深いが、同じく剣にゆかりが深いものとして、石上神宮がある。
一覧の鹿島・香取に戻る
三嶋大社は、噴火の盛んな伊豆諸島で原始的な造島神・航海神として祀られたとも考えられている。大山祇命の他、大国主命の子である事代主神を祀る。
大山祇命を祀る社や、三島神社などの総本社である。なお、事代主神の本宮としては、美保神社がある。また、恵比寿というつながりで言えば、水蛭子を祀る西宮神社がある。
水蛭子の次に生まれた神が淡島。この名を冠する淡嶋神社も多く、淡島神ともされるものの、どちらかといえば現在は、やはり恵比寿神とも考えられている少彦名命の本宮となっている。
一覧の大山祇・三嶋に戻る
日吉大社は全国の日吉・日枝・山王神社の総本社であり、松尾大社は全国の松尾神社の総本社であって、両社とも全国各地に祀られる大山咋神の根源である。
ただし、全国の日吉・日枝・山王神社の中には、日吉大社の西本宮の御祭神である大己貴神や、他の神々を祀るケースもみられる。
一覧の日吉・松尾に戻る
遅くとも、延暦13年(794年)の平安遷都以降、実質的に朝廷によって最も大事にされた、高度に崇敬された神社である。
歴史的な資料には「加茂社」などと記されることが多かったが、現在までに、賀茂別雷神社(上賀茂神社)、賀茂御祖神社(下鴨神社)という二つの別の神社として理解されている。
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底筒之男神・中筒之男神・表筒之男神の住吉三神と、息長帯比売命(神功皇后)を祀る。
神功皇后が創祀したとされる神社は、日本全国多数あるが、当社ほどに筋が確かなものはない、という意味では、住吉三神のみならず、神功皇后の本宮でもあるといえる。
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富士山信仰の象徴でもあり、火山口から連想される女陰や、火山そのものから連想される出産とも連なり、大いなる女神の象徴でもある。
なお、当社の創祀に深くかかわったのが日本武尊。日本武尊といえば、『古事記』の英雄の一人だが、関連するものとして、熱田神宮や大鳥大社、全国の大鳥・鷲・鳳を冠す神社がある。
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須佐之男命の娘で、大山祇命の孫にあたる宇迦之御魂神を主祭神として、佐田彦大神(猿田毘古神)、大宮能売大神(天宇受賣命)などを祀る。
創建こそ秦氏の影響が強かったが、現在では、稲荷社の中でも他に並ぶものがない、稲荷の中の稲荷としての地位を確立している。
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ただし、牛頭天王、さらに須佐之男命は非常に複雑で、当社一社に収めて語ることは難しい。こちらを参考にしたい。
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当社では、天児屋命・建御雷之男神・経津主神・比売神の春日四神を祀るが、全国の春日神社では、藤原氏の祖神である天児屋命のみを祀る場合も多く、天児屋命だけで春日大明神とも呼ばれる。
前述のように、鹿島神宮から建御雷之男神を勧請したが、天児屋命を勧請したのは、枚岡神社で、枚岡神社は元春日と呼ばれる。
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御神霊が平安時代前期に京に遷され、成立するのが石清水八幡宮であり、以降は石清水八幡宮が有力になるが、それでも大本は当宮。
御祭神は、誉田別命(異字多数)、比咩大神、息長帯姫命(神功皇后)。誉田別命は第15代応神天皇とされるが、当サイトでは異説も紹介している。
全国の八幡では誉田別命のみ祀られるケースも多い他、比咩大神・息長帯姫命以外でも、第14代仲哀天皇、玉依姫命などと併せて祀られることも多い。
当宮の場合、比咩大神は宗像三女神のこととされる。また、若宮八幡といえば、応神天皇の子に当たる、第16代仁徳天皇を祀っていることが多い。
どちらにしろ、仲哀・神功-応神‐仁徳という第14代から第16代までの皇統の中で語られることが多く、この関係で見れば、氣比神宮、香椎宮、忌宮神社なども重要な神社となる。
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全国に点在する白山神社の総本社。なお、天照大神や須佐之男命、さらに大山祇命の父母に当たる伊邪那岐尊・伊弉冉尊を祀る代表的な神社に、伊弉諾神宮や多賀大社がある。
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月山・羽黒山・湯殿山の総称で、それぞれに神社がある。修験道を中心とした山岳信仰の場として、現在も多くの修験者、参拝者を集める。
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当宮自身は、『延喜式神名帳』以降の創立であり、『延喜式神名帳』に記載はない。
ただし、あまり指摘されないことではあるが、『延喜式神名帳』は道真鎮魂という目的もあったのではないかと思われる。当宮創建は道真鎮魂の集大成ともいえる。
太宰府天満宮とともに、菅原神社、北野神社など全国津々浦々で祀られている天神、道真の本宮である。
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とはいっても、迦具土神がやはり全体としてはメーンであり、その意味では、秋葉山本宮秋葉神社とも関連している。
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初詣の参拝客全国1位、訪日旅行者の観光スポットとしても知られている。近代以降という括りでは、北海道に、北海道神宮がある。
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・神社いろいろ - これで神社のおよそが分かる! 社格や形式などで神社を分類したまとめ
古来より、日本には数多の神社があった。統廃合が進んだ現在でさえ、7万とも8万とも呼ばれる神社が、日本全国に鎮座している。
仮に、神社に興味を持ち始め、調べようと思っても、その数はあまりにも膨大で、なかなか着手するのが難しく、ハードルが高い。
昔から、実際にはそうした意図ではなくとも、これら膨大な神社の中で、有名なものをまとめる、あるいは括ろうとする動きはあった。
代表例が、式内社(2861社)であり、その中の名神大社(300社以上)、あるいは二十二社(22社)、一宮(数え方にもよる。約100社前後)といったもの。
これら従来の括りは、その時々の情勢は反映しているものの、現代とは若干のずれがあることは否めない。
つまり、現代人が神社を把握しようと思えば、その分量もさることながら、最もふさわしいとは言い切れない。
そのため、現在も様々な書籍が出されているし、神社100選や、あるいは類似の括りでの私撰本などもある。
ただ、50社なり、100社なりでも、神社の情報にこれから触れるという方にとっては、やはり膨大なのではないだろうか。
そこで、10社ぐらいに絞って、解説できないだろうか、と考えたのが、本稿のきっかけ。
基本的には、現在にまで連なる信仰を理解するという意味で、選定した。そのため、多くは、信仰種別ごとの、総本社を取り上げることになった。
さすがに10社は無理だったので、20社になった。
20社でも無理は無理で、熊野三山や出羽三山は良いとしても、「鹿島・香取」「日吉・松尾」のように、無関係ではないにしても、全く別の神社を便宜上、組み合わせているなど、調整している。
ただ、とっかかりとしての情報を提供する分には、補足箇所で他の関連する有名、あるいは重要神社も触れることで、解決するのではないか、と考えた。
今さら聞けない神社の基本。それに対して、押さえておき20社、というスタンス。
いろいろ異見もあると思うが、あくまでも本サイトが勝手に選定したもの、ということでご了承いただきたい。ご意見があれば、下記のコメント欄に残していただくか、管理人へメッセージをお送りいただきたい。
伊勢の神宮 伊勢の神宮

[補足]伊勢の神宮
[住所]三重県伊勢市宇治館町
[電話]0596-24-1111 - 神宮司庁
出雲大社 出雲大社

[補足]出雲大社
[住所]島根県出雲市大社町杵築東195
[電話]0853-53-3100
宗像大社 宗像大社

[補足]宗像大社
[住所]福岡県宗像市田島2331
[電話]0940-62-1311
諏訪大社 諏訪大社

[補足]諏訪大社
[住所]長野県諏訪市中洲宮山1
[電話]0266-52-1919
熊野三山 熊野三山

[補足]熊野三山
[住所]和歌山県田辺市本宮町本宮1100
[電話]0735-42-0009
鹿島・香取 鹿島神宮

[補足]鹿島・香取
[住所]茨城県鹿嶋市宮中(大字)−2306−1
[電話]0299-82-1209
鹿島・香取 香取神宮

[補足]鹿島・香取
[住所]千葉県香取市香取1697-1
[電話]0478-57-3211
大山祇・三嶋 大山祇神社

[補足]大山祇・三嶋
[住所]愛媛県今治市大三島町宮浦3327
[電話]0897-82-0032
大山祇・三嶋 三嶋大社

[補足]大山祇・三嶋
[住所]静岡県三島市大宮町2-1-5
[電話]055-975-0172
日吉・松尾 日吉大社

[補足]日吉・松尾
[住所]滋賀県大津市坂本5-1-24
[電話]077-578-0009
日吉・松尾 松尾大社

[補足]日吉・松尾
[住所]京都府京都市西京区嵐山宮町3
[電話]075-871-5016
加茂神社 賀茂別雷神社

[補足]加茂神社
[住所]京都府京都市北区上賀茂本山339
[電話]075-781-0011
加茂神社 賀茂御祖神社

[補足]加茂神社
[住所]京都府京都市左京区下鴨泉川町59
[電話]075-781-0010
住吉大社 住吉大社

[補足]住吉大社
[住所]大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
[電話]06-6672-0753
浅間大社 富士山本宮浅間大社

[補足]浅間大社
[住所]静岡県富士宮市宮町1-1
[電話]0544-27-2002
伏見稲荷大社 伏見稲荷大社

[補足]伏見稲荷大社
[住所]京都府京都市伏見区深草藪之内町68
[電話]075-641-7331
八坂神社 八坂神社

[補足]八坂神社
[住所]京都府京都市東山区祇園町北側625
[電話]075-561-6155
春日大社 春日大社

[補足]春日大社
[住所]奈良県奈良市春日野町160
[電話]0742-22-7788
宇佐神宮 宇佐神宮

[補足]宇佐神宮
[住所]大分県宇佐市南宇佐2859
[電話]0978-37-0001
白山比咩神社 白山比咩神社

[補足]白山比咩神社
[住所]石川県白山市三宮町ニ−105
[電話]076-272-0680
出羽三山 出羽三山

[補足]出羽三山
[住所]山形県鶴岡市羽黒町手向7
[電話]0235-62-2355
北野天満宮 北野天満宮

[補足]北野天満宮
[住所]京都府京都市上京区馬喰町
[電話]075-461-0005
愛宕神社 愛宕神社

[補足]愛宕神社
[住所]京都府京都市右京区嵯峨愛宕町
[電話]075-861-0658
明治神宮 明治神宮

[補足]明治神宮
[住所]東京都渋谷区代々木神園町1-1
[電話]03-3379-5511
補足
伊勢の神宮
伊勢神宮は通称名、正式にはただ単に「神宮」。日本人の総氏神であり、主に天照大神を祀る。伊勢神宮という一つの神社があるわけではなく、全体としては125社の神社があり、神宮はその総称である。
代表的なものに、内宮と呼ばれる皇大神宮と、外宮と呼ばれる豊受大神宮という二つの正宮がある。
日本の頂点に立つともされる神社であるが、創建された年代が一番古い、ということもなく、複雑な経緯をたどっている。
いわゆる元伊勢。代表的な神社に、籠神社がある。
ほぼ、日本全国にある神明社、関東地方に多い天祖社はすべて、元をたどれば、ここに行きつくことになる。
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出雲大社
『古事記』にも建築動機や起源が記された、日本を代表する神社。日本全国いたるところに祀られている大国主命(異名多数)の総本社。日本最古とも呼ばれる大神神社は、『古事記』においてこれより先に語られる、当社とはある意味では対になる神社である。
三輪神社の総本社である大神神社は、大国主命と一心同体とされる大物主命に関わる。大物主命つながりで言えば、現在では金刀比羅宮や、全国各地の金毘羅神社・琴平神社がある。
当社の宮司は、出雲国造とも呼ばれ、その先祖はやはり天照大神にたどり着く。つまり天皇家の親戚である。
天照大神の長男の天之忍穂耳命、その子が邇邇芸命であり、現在の天皇家に連なるのに対して、出雲大社宮司家は天照大神の次男の天之菩卑能命から連なる家系。
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宗像大社
日本最古の神社の呼び声高い一社。沖ノ島の沖津宮、筑前大島の中津宮、宗像市田島の辺津宮という三宮の総称。須佐之男命の娘の3柱、多紀理毘売命・市寸島比売命・多岐都比売命の宗像三女神を祀る。
宗像三女神は、天之忍穂耳命・天之菩卑能命ら五男とは兄弟の関係にあたり、五男三女命と総称される。
邇邇芸命による天孫降臨を助けたとされるが、立地的には明らかに半島・大陸との玄関、および航海安全、外敵滅却祈願の社だったと思われる。
全国各地の宗像神社や、宗像三女神を祀る神社、安芸の厳島神社に代表される厳島神社の総本社である。
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諏訪大社
上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮の四宮の総称。主に、大国主命の子である建御名方神を祀る。建御名方神は、出雲大社創建のきっかけとなる国譲りにおいて、天照大神の意向に逆らい、その腹心である建御雷之男神に挑んだ結果、信濃まで敗走、そこで奉斎されたと伝えられている。
敗走してたどり着き、祀られたものの、現在まで一貫して武運長久の神として名高い。全国に点在する諏訪神社や、建御名方神を祀る社の総本社である。
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熊野三山
熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三社の総称。全国に点在する熊野神社の総本社。『古事記』において、特に象徴的なのは、初代神武天皇が九州から大和に向かう東遷の際、一旦は大阪から上陸しようとしたものの、敵にさえぎられ、やむなく紀伊半島を迂回して、熊野方面から大和に向かったこと。
この過程においても、神武天皇一行は苦戦することになるが、そうした、当時すでに当地に定住していた人々(神々)による信仰が起源だと思われる。
現在では、神武天皇のピンチを助けた八咫烏が遣わされた地として、八咫烏信仰も強くなっている。八咫烏=日本サッカー協会ということで、サッカー神社の総本社でもある。
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鹿島・香取
国譲りの英雄を祀る。鹿島神宮は『古事記』に記された建御雷之男神、香取神宮は『古事記』には明記されない経津主神。ただし、『古事記』には建御雷之男神の別名として、建布都神・豊布都神などとも記載されており、関連がうかがえるほか、古来より、2柱一対の神ともみられてきた。
中世から近世にかけて、神宮号が許された三社の二社が鹿島神宮・香取神宮。他の一社は、伊勢の神宮であり、いかにこの二社が他の多くの神社と比べ、別格なのかがわかる。
全国各地の鹿島神社や香取神社、また、建御雷之男神・経津主神を祀る社の総本社である。のみならず、春日大社の元宮でもある。
なお、建御雷之男神の本源ではないかといわれているところに、鹽竈神社がある。建御雷之男神・経津主神は剣とゆかりが深いが、同じく剣にゆかりが深いものとして、石上神宮がある。
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大山祇・三嶋
大山祇神社は、須佐之男命の義理の祖父かつ義父(妃のうち2人が、孫娘と娘)で、邇邇芸命の義父でもある大山祇命の本宮。三嶋大社は、噴火の盛んな伊豆諸島で原始的な造島神・航海神として祀られたとも考えられている。大山祇命の他、大国主命の子である事代主神を祀る。
大山祇命を祀る社や、三島神社などの総本社である。なお、事代主神の本宮としては、美保神社がある。また、恵比寿というつながりで言えば、水蛭子を祀る西宮神社がある。
水蛭子の次に生まれた神が淡島。この名を冠する淡嶋神社も多く、淡島神ともされるものの、どちらかといえば現在は、やはり恵比寿神とも考えられている少彦名命の本宮となっている。
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日吉・松尾
須佐之男命の孫にあたる大山咋神を祀る。『古事記』にも大山咋神が坐した地として日吉と松尾は記されている。日吉大社は全国の日吉・日枝・山王神社の総本社であり、松尾大社は全国の松尾神社の総本社であって、両社とも全国各地に祀られる大山咋神の根源である。
ただし、全国の日吉・日枝・山王神社の中には、日吉大社の西本宮の御祭神である大己貴神や、他の神々を祀るケースもみられる。
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加茂神社
全国に点在する賀茂・加茂・鴨と表記される神社の総本社である。主に、『古事記』に記載のない、別雷神という賀茂氏の祖神を祀る。遅くとも、延暦13年(794年)の平安遷都以降、実質的に朝廷によって最も大事にされた、高度に崇敬された神社である。
歴史的な資料には「加茂社」などと記されることが多かったが、現在までに、賀茂別雷神社(上賀茂神社)、賀茂御祖神社(下鴨神社)という二つの別の神社として理解されている。
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住吉大社
全国に点在する住吉神社の総本社。当社に先行して創建されたことを謳う住吉神社もあるが、それも含めても、すべての住吉神のベンチマークと言える。底筒之男神・中筒之男神・表筒之男神の住吉三神と、息長帯比売命(神功皇后)を祀る。
神功皇后が創祀したとされる神社は、日本全国多数あるが、当社ほどに筋が確かなものはない、という意味では、住吉三神のみならず、神功皇后の本宮でもあるといえる。
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富士山本宮浅間大社
全国に点在する浅間神社の総本社。大山祇命の娘で、邇邇芸命に嫁いだ木花之佐久夜毘売命を祀る。富士山信仰の象徴でもあり、火山口から連想される女陰や、火山そのものから連想される出産とも連なり、大いなる女神の象徴でもある。
なお、当社の創祀に深くかかわったのが日本武尊。日本武尊といえば、『古事記』の英雄の一人だが、関連するものとして、熱田神宮や大鳥大社、全国の大鳥・鷲・鳳を冠す神社がある。
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伏見稲荷大社
日本の神社で最も多いとされる稲荷神社の総本社である。訪日旅行者が一度は訪れる日本観光のスポットの一つ。須佐之男命の娘で、大山祇命の孫にあたる宇迦之御魂神を主祭神として、佐田彦大神(猿田毘古神)、大宮能売大神(天宇受賣命)などを祀る。
創建こそ秦氏の影響が強かったが、現在では、稲荷社の中でも他に並ぶものがない、稲荷の中の稲荷としての地位を確立している。
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八坂神社
須佐之男命の本宮(の一つ)。日本最大のフェスティバル、祇園祭で知られる。中世から近世にかけて、日本の信仰の支配的地位にあった牛頭天王信仰の中心地でもある。ただし、牛頭天王、さらに須佐之男命は非常に複雑で、当社一社に収めて語ることは難しい。こちらを参考にしたい。
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春日大社
奈良時代から近世に至るまで、全盛が続いた藤原氏の氏神であるため、その影響力の及ぶところ、全国津々浦々に点在する春日神社の総本社である。当社では、天児屋命・建御雷之男神・経津主神・比売神の春日四神を祀るが、全国の春日神社では、藤原氏の祖神である天児屋命のみを祀る場合も多く、天児屋命だけで春日大明神とも呼ばれる。
前述のように、鹿島神宮から建御雷之男神を勧請したが、天児屋命を勧請したのは、枚岡神社で、枚岡神社は元春日と呼ばれる。
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宇佐神宮
稲荷と同じくらい、日本全国に多くある八幡の総本社。御神霊が平安時代前期に京に遷され、成立するのが石清水八幡宮であり、以降は石清水八幡宮が有力になるが、それでも大本は当宮。
御祭神は、誉田別命(異字多数)、比咩大神、息長帯姫命(神功皇后)。誉田別命は第15代応神天皇とされるが、当サイトでは異説も紹介している。
全国の八幡では誉田別命のみ祀られるケースも多い他、比咩大神・息長帯姫命以外でも、第14代仲哀天皇、玉依姫命などと併せて祀られることも多い。
当宮の場合、比咩大神は宗像三女神のこととされる。また、若宮八幡といえば、応神天皇の子に当たる、第16代仁徳天皇を祀っていることが多い。
どちらにしろ、仲哀・神功-応神‐仁徳という第14代から第16代までの皇統の中で語られることが多く、この関係で見れば、氣比神宮、香椎宮、忌宮神社なども重要な神社となる。
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白山比咩神社
御祭神は白山比咩大神、菊理媛神と同一神とされる。『古事記』には見えない神で、伊邪那岐尊・伊弉冉尊が離別する際に、その仲を取り持った神とされる。全国に点在する白山神社の総本社。なお、天照大神や須佐之男命、さらに大山祇命の父母に当たる伊邪那岐尊・伊弉冉尊を祀る代表的な神社に、伊弉諾神宮や多賀大社がある。
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出羽三山
第32代崇峻天皇が蘇我氏に弑逆された時、その皇子である蜂子皇子(能除太子)が出羽国に難を逃れ、開山したと伝えられる。月山・羽黒山・湯殿山の総称で、それぞれに神社がある。修験道を中心とした山岳信仰の場として、現在も多くの修験者、参拝者を集める。
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北野天満宮
無実の罪で太宰府左遷となり、失意のうちにその地で亡くなった菅原道真公を祀る。その創建そのものが、道真の怨霊を恐れた朝廷がなりふり構わず進めたもの。当宮自身は、『延喜式神名帳』以降の創立であり、『延喜式神名帳』に記載はない。
ただし、あまり指摘されないことではあるが、『延喜式神名帳』は道真鎮魂という目的もあったのではないかと思われる。当宮創建は道真鎮魂の集大成ともいえる。
太宰府天満宮とともに、菅原神社、北野神社など全国津々浦々で祀られている天神、道真の本宮である。
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愛宕神社
全国に約900社ある愛宕神社の総本社。全国各地の愛宕神社では、火之迦具土神が主祭神となっている場合が多いが、総本社では、若宮で祀られている1柱となっている。とはいっても、迦具土神がやはり全体としてはメーンであり、その意味では、秋葉山本宮秋葉神社とも関連している。
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明治神宮
明治天皇・皇后を御祭神とする。近代以降に創立された神社の代表格として。東京都心ど真ん中に人工の社叢を育むこと100年以上、今では立派な神域を形成している。初詣の参拝客全国1位、訪日旅行者の観光スポットとしても知られている。近代以降という括りでは、北海道に、北海道神宮がある。
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コメント
コメント一覧 (2)
本稿を書くにあたり、明治神宮は外せない、
というところからスタートしたところはあります。
確かに歴史的にはどうなのか、というのはありますが、
今現在多くの方が参拝されているのは事実ですので。
熱田は入っておりましたが、
籠神社も補足に追加させていただきました。
今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。