江戸前期創建の西大稲荷、深川七福神の布袋尊、昭和初期の石造燈籠
[住所]東京都江東区清澄2-12-12
[電話]03-3641-2566

深川稲荷神社(ふかがわいなりじんじゃ)は、東京都江東区清澄にある神社。近代社格では無格社。深川七福神の一つ、布袋尊が祀られている。七福神期間中であれば、御朱印を頂ける。

江戸時代前期の寛永7年(1630年)に創建された。しかし、大正12年(1923年)の関東大震災、昭和20年(1945年)の東京大空襲で被災し、古文書が焼失したため詳細は不明。

当社の裏を流れる小名木川は、江戸幕府が小名木四郎兵衛に命じ、行徳塩田から江戸湊までの運搬経路として開削させた運河である。

新川、江戸川、利根川といった近隣の河川や運河との航路が整備されるに伴い、塩以外にも農作物や年貢米などが行き交う物流の重要な経路として機能した。

社地付近には造船や船の修繕を行う船大工が住んだことから、深川西大工町と名付けられ、その地名から当社は西大稲荷とも称された。

御祭神は宇迦之御魂神。深川七福神は明治末期から始まった。七福神が行われている間は、拝殿内に収められた布袋尊の木像が開帳される。

通常は拝殿の扉が閉められているためか、布袋尊の石坐像が外に祀られている。社号が刻まれた玉垣の大柱の側に、岩に乗せられた蛙の置物がある。

昭和2年(1927年)銘の石造燈籠一対があり、区登録文化財。社地は狭く、隣は清澄二丁目町会会館となっている。当社は無住のため、町会によって管理運営されている。

なお、当社の兼務社に、中央区新川の渡海稲荷神社などがある、とされるが、当社も無住社のため、不明。

【ご利益】
商売繁盛、事業成功、産業振興
深川稲荷神社 東京都江東区清澄
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深川稲荷神社 東京都江東区清澄の御朱印