鎌倉後期、白幡が空に舞って創建、室町期以降の改築、4月湯花神楽
[住所]神奈川県横浜市戸塚区舞岡町946
[電話]045-731-0668 - 横濱水天宮

舞岡八幡宮(まいおかはちまんぐう)は、神奈川県横浜市戸塚区舞岡町にある神社。舞岡神社とも。現在は横浜水天宮の兼務社である。御朱印の有無は不明。

鎌倉時代後期の乾元元年(1302年)3月、当地で白旗が空に舞うという奇瑞が起こったのにちなみ、もとは腰村と呼ばれていた地名が舞岡村に改称された。

この時、同寺に石清水八幡宮を勧請、当社が創建された。その旗は中郡落旗村、現在の秦野市鶴巻に落ちたと伝える。

室町時代の嘉吉元年(1441年)、江戸時代前期の寛文2年・7年(1662年・1667年)、後期の文政年間(1818年-1831年)、天保年間(1831年-1845年)、明治45年(1912年)に社殿が改築された。

文化13年(1816年)3月、当地の領主だった松平容衆が当社で三浦・鎌倉両郡合同の祈年祭を行い、その祝詞が現存する。

『新編相模国風土記稿』舞岡村の条に「八幡宮」とあり、「村の鎮守なり、祭礼十一月十四日 社地に老杉あり(囲二丈)、神木と称す」とある。

それによれば、末社として、「山王・稲荷・愛染・疱瘡神・天神」があり、「神主関伯耆 吉田家の配下なり」と記載されている。

明治41年(1908年)、村内の無格社三社、第六天社・若宮八幡社・御嶽社を合併して舞岡神社と改称した。しかし、昭和41年(1966年)以降、旧来の現社号に復した。

現在の当社の御祭神は、誉田別命息長足姫命・比咩大神・孝安天皇仁徳天皇国常立尊。神職は往古よりの世襲で、南区堀ノ内町の子之神社には当社神職が祭主を勤めたなどの記録がある。

また、鶴ケ岡奉仕の縁により、所謂「鎌倉神楽」を今に伝え、例祭に奉奏する。例祭は4月15日。その前日が宵宮祭でのぼり立て、次の日がのぼり返し。

例祭当日には、忌竹をめぐらし、中央の大釜で沸かした湯に笹の葉を浸し、頭上の邪気を払うため、神前と参詣人にまく年中行事「湯花神楽」が行われる。

沸騰した湯がかき回され、湯泡が飛び散る光景が湯花の由来といわれている。当社例祭そのものも、湯花神楽と呼ばれることがある。

2月立春には立春祈祷があり、神田祓。4月5日には神田下種祭がある。また、5月14日がお田植ゑで、8月20日が風祭、9月30日が抜穂祭、9月には二百十日祭がある。

鳥居から伸びる参道の両側には、今も田圃が広がり田園風景を残している。かつては鎌倉道の沿線にあり、多くの庚申塔や道祖神が祀られている。鳥居横にも庚申塔がある。

【ご利益】
厄災除け、無病息災、安産、諸願成就
舞岡八幡宮 神奈川県神奈川県横浜市戸塚区舞岡町
【関連記事】
神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧