近傍に横穴式古墳、堀之内の鎮守、稲荷社や杉山社を合祀
子之神社 神奈川県横浜市南区堀ノ内町2-134
[住所]神奈川県横浜市南区堀ノ内町2-134
[電話]045-711-4979 - 堀之内稲荷神社

子之神社(ねのじんじゃ)は、神奈川県横浜市南区堀ノ内町にある神社。近代社格では村社。現在は堀之内稲荷神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。当社と近傍の三殿台住居址とは山続きであり、また、磯子寄りの腰越には、古墳時代中期か後期らしき横穴式古墳が発見されてる。

日ノ出町は第33代推古天皇の御世(593年-628年)に、野毛町(伊勢山皇大神宮に合祀)は白鳳時代(552年-645年)に、子之神の歴史が残されている。

この頃、堀ノ内の場合でも小規模の祠なりがあり、祭祀が行われていた可能性があったという。

ここに低地水田の開発の指導者であった族長の霊を、山上の古墳に祀り、そこを一族の発展や収穫の祈願など呪祭を行う場とした、ともされる。

もとは毘迦羅神社とも称していたという。江戸時代後期の『新編武蔵風土記稿』堀之内村の条にも「子ノ神社」とあり、「除地、七畝、西の方にあり、村の鎮守なり」とある。

別当は寶生寺。往時、例祭は9月8日・9日で、鎌倉郡舞岡八幡宮宮司が祭主を務めたという。堀之内町一円の鎮守であり、御祭神は大国主命

明治6年(1873年)12月、村社に列し、明治42年(1909年)9月15日、字清水谷鎮座の無格社稲荷神社(倉稲魂命)を合祀した。

また字柿ヶ谷鎮座の杉山神社の社殿を移して、当社の拝殿としたという。この際、杉山神社も合祀したという。

この杉山神社も『新編武蔵風土記稿』堀之内村の条に「杉山明神社」と記載されている。杉山神社72社の一つ。ただし、御祭神は不詳。

当社は昭和20年(1945年)4月15日、戦災により全焼したが、昭和28年(1953年)より再建にあたり、昭和29年(1954年)8月24日に竣工、今日に至る。

現在の例祭は8月25日で例大祭。1月1日が元旦祭、2月3日が節分祭、6月30日が夏越の祓、茅の輪くぐり。なお、拝殿の扁額には「子神社」とある。

境内には御神木として、大イチョウが祀られている。

【ご利益】
地域安全、家内安全、病気平癒、縁結び、商売繁盛
子之神社 神奈川県横浜市南区堀ノ内町
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