江戸中期創建、すみよし台のシンボル的位置、貴重な社叢
住吉神社 神奈川県横浜市青葉区すみよし台833
[住所]神奈川県横浜市青葉区奈良町833
[電話]045-983-0707 - 神鳥前川神社

住吉神社(すみよしじんじゃ)は、神奈川県横浜市青葉区奈良町にある神社。現在は神鳥前川神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

奈良川沿いの沖積低地に接した、多摩丘陵の南端が突出している台地上に鎮座する。青葉区奈良町、すみよし台付近のシンボルとなる位置とされる。

江戸時代中期の安永元年(1772年)、地頭石丸藤蔵の寄進を得て、村民が創建したと伝えられている。奈良村の鎮守として崇敬された。

『新編武蔵風土記稿』奈良村の条にも「住吉社」と記載され、別当は徳恩寺だった。末社に富士浅間神社があったといい、6月朔日は近郷から群衆したと伝わる。

また、それによれば、「除地、四段許、村の東丘の半腹にあり、上屋あり南向なり、神體は銅鏡にて當村の鎮守なり、例祭は九月二十三日」とある。

大正10年(1921年)、杉山神社・神明社・竈社の三社を合祀した。この杉山神社は杉山神社72社の一つ。ただし、御祭神は不詳。

当社は同年12月16日、神饌幣帛料供進社に指定された。当社の御祭神は、武之内宿祢であり、住吉神ではない。

神功皇后の腹心のため、祀られていても不自然ではないが、武之内宿祢を単独で祀る住吉神社は珍しい。当社の例祭は9月23日で例大祭。

当社の社叢林は主に、モミ、シラカシ、アラカシなどの常緑の樹林に混じって、ヤマザクラ、クマシデ、コナラなどが生育している。

市内はもとより、広く関東の洪積台地上に発達していたモミを混成するシラカシ林と、その代償植生であるクヌギ-コナラ林の主な構成種を混成しているのが特徴。

特にモミは近年の大気汚染で急速に枯死が進んでいるが、当社林ではまだかなり残存しているという。「住吉神社の社叢林」として、市の天然記念物に指定されている。

参道入口西側に地神塔があり、参道の階段を登った境内左手に3基の石塔がある。また右側に双体道祖神、青面金剛庚申塔の石塔がある。

なお、当地はもとの都筑郡奈良村で、その北方は旧三輪村と接している。いずれも大和奈良つながり。旧三輪村、現在の町田市三輪町には、椙山神社がある。

【ご利益】
健康長寿、地域安全、家内安全、リフレッシュ
住吉神社 神奈川県横浜市青葉区奈良町
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