神明社（しんめいしゃ）は、神奈川県横浜市神奈川区羽沢町にある神社。近代社格では村社。羽沢小学校の隣りに鎮座し、羽沢神明社とも。現在は熊野神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。江戸時代前期の延宝年間（1673年-1681年）、酒井河内守が当所を所領した時、社地を免除したという記録が残り、それ以前から存在していた。

『新編武蔵風土記稿』羽澤村の条には「神明社」とあり、「小名大道にあり」、「社は三間四方西向にて、左右に八幡明神を相殿とす、前に鳥居を立」つとある。

また、「村の鎮守にして、例祭九月十六日」とあり、旧羽澤村の鎮守だった。なお、青蓮寺と東泉寺が別当を勤めていた。

明治6年（1873年）、村社に列し、大正5年（1916年）12月3日には村内の、聖天の杉山神社、具行の蔵王権現、羽沢村の熊野神社、綿打の杉山神社の四社を合祀した。

これらもいずれも『新編武蔵風土記稿』羽澤村の条に記載された神社。別当は、蔵王権現社と杉山社二社が青蓮寺、熊野社が浄瀧寺。

なお、『新編武蔵風土記稿』羽澤村の条には他に、山王社や、別当が浄瀧寺だった綿打の蔵王権現社、第六天社、稲荷社9社があったことが記載されている。

大正7年（1918年）6月10日、本殿を新築した。昭和2年（1927年）1月25日、神饌幣帛料供進社に指定された。昭和45年（1970年）、社務所、舞殿を改築した。

御祭神は、天照皇大神・素盞鳴尊・大物主神・伊弉諾尊。合祀の杉山二社は杉山神社72社の二つ。五十猛命・日本武尊が含まれておらず、杉山神社の御祭神は不詳だが、大物主神か。

例祭は9月16日前後の日曜日で例大祭。神輿渡御や獅子舞がある。境内では、夜店が出て、ステージで劇団の劇なども奉納される。

7月15日に近い日曜日には天王祭が行われ、虫送り神事がある。4月第3日曜日が祈年祭で春祭り、12月第2日曜日が新嘗祭で秋祭り。

西向きに鎮座。江戸時代後期の文政6年（1826年）の石灯籠が立っている。また、境内には寺院のお堂がある。大きいタブノキが2本あり、当社の南側に木々が集中している。

【ご利益】
開運招福、厄災除け、家内安全、地域安全

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