室町初期の勧請、「炙り不動」、日本狼狛犬、区内唯一の酉の市
[住所]東京都渋谷区渋谷1-12-16
[電話]03-3407-7722
宮益御嶽神社(みやますみたけじんじゃ)は、東京都渋谷区渋谷にある神社。近代社格では無格社。渋谷御嶽神社とも。基本的には平日のみ、参拝すれば、日本狼狛犬があしらわれた御朱印を頂ける。
大和国吉野郡金峰神社の分祭社で、室町時代初期の創建と伝わる。
安土桃山時代の元亀年間(1570年-1572年)、甲府武田家の陪臣である石田勘解由茂昌が所持していた尊像を合祀した。その後、その子孫の石田茂兵衛が当所に居住した。
茂兵衛の婿である太郎兵衛がその尊像を護持し、この太郎兵衛は江戸時代前期の延宝9年(1681年)、不動尊石像・庚申石像、勢至菩薩石像を建立した。
現在境内にある不動尊石像は、古くから「炙り不動」と呼ばれ、苦しみや疫病を香煙で炙り出すと伝えられている。
また、商人・金融関係者がお札を炙り売買に富を増やす「札炙り不動」としても人気があり、信仰篤い不動尊となっている。
江戸時代中期の元禄13年(1700年)、この一帯の町名が千代田稲荷と呼ばれた当社の御岳権現にあやかり、宮益町に改称された。
当社によって誕生した地名が、現在は、当社名に冠して呼ばれるようになっている。当社の御祭神は、日本武尊・秋葉の神・大国主命・菅原の神。
明治3年(1870年)4月17日、駒場野練兵場で行われた国内初の観兵式統覧のため、明治天皇が行幸した際、往復とも召替のため、当社地が御小休所となった。
昭和12年(1937年)6月、文部省より聖蹟に指定され、標識ならびに注意札が設置された。昭和20年(1945年)5月、空襲により社殿・社務所・神楽殿・御神輿・獅子頭などを焼失した。
戦後、崇敬会が組織され、仮社殿で維持されていたが、昭和55年(1980年)4月、渋谷区商工会館に併設されて、社殿が再建された。
境内には日本狼の狛犬像がある。複製で、オリジナルは江戸時代前期の延宝年間(1673-1681年)に造立されたというブロンズ製であり、社務所内入口付近に保管されている。
境内社として、明治天皇御小休所阯碑の隣に炙り不動尊堂がある。宮益不動尊とも。庚申石像・不動尊石像・勢至菩薩石像を祀る。現在も、御札を炙る参拝者が絶えない。
例祭は9月18日。現在は9月第3週の週末に行われているようだ。神輿渡御があり、参道には露店がたち並び、境内は参拝者で賑わう。
また、11月の酉の日に当社境内で神社熊手、商人熊手の市が立つ。いわゆる酉の市である。区内では唯一とされる。宮益坂には、屋台が立ち並ぶ。
【ご利益】
商売繁盛、事業成功、火防、学業・受験合格、病気平癒(公式HP)
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・東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
[電話]03-3407-7722
宮益御嶽神社(みやますみたけじんじゃ)は、東京都渋谷区渋谷にある神社。近代社格では無格社。渋谷御嶽神社とも。基本的には平日のみ、参拝すれば、日本狼狛犬があしらわれた御朱印を頂ける。
大和国吉野郡金峰神社の分祭社で、室町時代初期の創建と伝わる。
安土桃山時代の元亀年間(1570年-1572年)、甲府武田家の陪臣である石田勘解由茂昌が所持していた尊像を合祀した。その後、その子孫の石田茂兵衛が当所に居住した。
茂兵衛の婿である太郎兵衛がその尊像を護持し、この太郎兵衛は江戸時代前期の延宝9年(1681年)、不動尊石像・庚申石像、勢至菩薩石像を建立した。
現在境内にある不動尊石像は、古くから「炙り不動」と呼ばれ、苦しみや疫病を香煙で炙り出すと伝えられている。
また、商人・金融関係者がお札を炙り売買に富を増やす「札炙り不動」としても人気があり、信仰篤い不動尊となっている。
江戸時代中期の元禄13年(1700年)、この一帯の町名が千代田稲荷と呼ばれた当社の御岳権現にあやかり、宮益町に改称された。
当社によって誕生した地名が、現在は、当社名に冠して呼ばれるようになっている。当社の御祭神は、日本武尊・秋葉の神・大国主命・菅原の神。
明治3年(1870年)4月17日、駒場野練兵場で行われた国内初の観兵式統覧のため、明治天皇が行幸した際、往復とも召替のため、当社地が御小休所となった。
昭和12年(1937年)6月、文部省より聖蹟に指定され、標識ならびに注意札が設置された。昭和20年(1945年)5月、空襲により社殿・社務所・神楽殿・御神輿・獅子頭などを焼失した。
戦後、崇敬会が組織され、仮社殿で維持されていたが、昭和55年(1980年)4月、渋谷区商工会館に併設されて、社殿が再建された。
境内には日本狼の狛犬像がある。複製で、オリジナルは江戸時代前期の延宝年間(1673-1681年)に造立されたというブロンズ製であり、社務所内入口付近に保管されている。
境内社として、明治天皇御小休所阯碑の隣に炙り不動尊堂がある。宮益不動尊とも。庚申石像・不動尊石像・勢至菩薩石像を祀る。現在も、御札を炙る参拝者が絶えない。
例祭は9月18日。現在は9月第3週の週末に行われているようだ。神輿渡御があり、参道には露店がたち並び、境内は参拝者で賑わう。
また、11月の酉の日に当社境内で神社熊手、商人熊手の市が立つ。いわゆる酉の市である。区内では唯一とされる。宮益坂には、屋台が立ち並ぶ。
【ご利益】
商売繁盛、事業成功、火防、学業・受験合格、病気平癒(公式HP)
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