港区三田春日神社の元地、戦国期遷座後、昭和に社殿を再建
[住所]東京都目黒区三田2-8-2
[電話]03-3451-5420 - 三田春日神社

目黒三田春日神社(めぐろみたかすがじんじゃ)は、東京都目黒区三田にある神社。目黒春日神社とも。現在は港区の三田春日神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

平安時代の天徳2年(958年)、武蔵国国司藤原正房が任国の際、藤原氏と皇室外戚の氏神として、大和国奈良春日大社の御神霊を勧請し、創建された。

正房は、この地が高台で、遠く秩父の山、また富士の山などが眺められる、清々しいところと愛で給い、ここを屋敷と定めて邑人を慈しんだ。

そこで、邑人たちも当社を崇敬する心を厚くし、日に日に栄え、藤原氏の子孫とともに繁栄したと伝えられる。

室町時代、第103代後土御門天皇(在位:1464年-1500年)の時、仏教の隆興とともに、当社にも十一面観音の尊像を安置されたが、この観音像は弘法大師作と伝えられた。

戦国時代になり、太田道灌が千代田城、後の江戸城築城の際、荏原三田(現 港区)が海にも近く、便利なので荏原三田に遷座、港区の三田春日神社の創立である。

なお、港区の三田春日神社の由緒では、この遷座の時期を天文年間(1533年-1555年)としている。

当地の三田邑は元地として残ったが、時を隔てて昭和9年(1934年)、跡地とされる当地に、改めて当社は建立された。

御祭神は、天児屋根命。昭和22年(1947年)、港区三田春日神社の兼務社となり、現在に至っている。

例祭は、港区三田春日神社の大祭の翌週の金・土・日曜日で、金曜日が宵宮祭、土曜日が前日祭、日曜日が大祭。

2月3日が節分祭で、6月30日が夏越大祓、11月23日が新嘗祭、12月30日が年越大祓。

【ご利益】
地域安全、家内安全、復興
三田春日神社 東京都目黒区三田
【関連記事】
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧