伊勢森と呼ばれた地、旧地名の伊勢脇の由来、江戸中期の庚申塔
[住所]東京都目黒区上目黒2-32-15
[電話]03-3719-4301

上目黒天祖神社(かみめぐろてんそじんじゃ)は、東京都目黒区上目黒にある神社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。古くより伊勢森と呼ばれ、樹木が茂っていた当地に、神明社として鎮座していたと伝えられる。旧地名の伊勢脇は当社に由来する。御祭神は天照大神

鳥居の石段には江戸時代中期の寛政3年(1791年)9月8日とある。江戸時代後期の『新編武蔵風土記稿』上目黒村の条にも「神明社」と記載されている。

戦前には、社殿の前に天に聳立する古松があって、旧東京市の老樹名木に指定され、幹の周囲1丈5尺あまり、高さ100尺あまり、樹齢はおよそ数百年と考えられていた。

今でも境内には桜やイチョウがあり、春秋にはそれぞれ綺麗な花や紅葉が見られる。現在の社殿は昭和8年(1933年)5月に新築されたもの。

例祭は9月第1土・日曜日で例大祭。現伊勢脇町会、現祐天寺町会員が氏子として祭事を行う。伊勢脇町会と祐天寺町会の二町会が毎年輪番で神輿渡御を行う。

小規模な商店街のこじんまりとした例大祭だが、渡御には熱が籠る。なお、本殿右奥には神輿蔵があり、一年中宮神輿が見学できる。

境内には、宝永5年(1708年)と、道標をかねている享保元年(1716年)の2基の庚申塔が建立されており、区指定文化財になっている。

享保元年のものには、「是より末町さき四辻、大道九品仏道、右せたかい道、左へふとう道」と刻まれ、九品仏、世田谷、目黒不動へ続く道に置かれていたという。

中目黒駅から駒沢通りを祐天寺側に歩いてくと、右手に鳥居が見える。そこから入ろうとすると、駐車場になっていて、車が停まっており、進めない。

参拝者は、鳥居と駐車場の脇の道を進んで、奥の社殿に進んでいくことになる。

【ご利益】
開運招福、地域安全、家内安全
上目黒天祖神社 東京都目黒区上目黒
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