久末神社とも、村の鎮守、杉山二社などを合併、火災で再建
[住所]神奈川県川崎市高津区久末642
[電話]045-531-0150 - 師岡熊野神社

天照大神(あまてらすおおかみ)は、神奈川県川崎市高津区久末にある神社。近代社格では村社。久末天照大神、久末天照大神社、久末神社などとも。現在は師岡熊野神社の兼務社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。江戸時代後期の『新編武蔵風土記稿』久末村の条に「神明宮」とあり、「これも村の鎮守なり」などと記され、別当は蓮華寺だった。

明治3年(1870年)5月、村社に列し、明治42年(1909年)に村内の杉山神社二社、面足神社、十二天社、道祖神を合併、久末の総鎮守となった。

これら各社も『新編武蔵風土記稿』久末村の条に記載されており、杉山神社の一社は「蟹谷村の境字下宮に有り、村の鎮守なり」、同じく別当は蓮華寺だった。

当社が「これも」と記載されているのは、この杉山社も鎮守だったため。もう一つの杉山社は、「字宮原妙法寺屋敷の内にあり」と記され、別当は妙法寺だった。

これら杉山神社二社は、杉山神社72社に含まれている。

主祭神は天照皇大神五十猛命天御中主尊稲倉魂命面足命惶根命猿田彦命を併せて祀る。境内社に、御嶽社・稲荷社がある。

例祭は10月体育の日の前の日曜日で例大祭。神輿渡御や、境内では模擬店なども出る。

昭和61年(1986年)、境内の拡張が実現し、平成元年(1989年)には神社会館が落成、管理棟が新築され、平成11年(1999年)に神輿蔵が竣功した。

しかし、平成25年(2013年)10月12日、例大祭の宵宮の夜に火災が発生、強風だったこともあり、社殿と社務所が全焼した。

年内12月に再建委員会が設置され、地元からだけでなく多大の寄付金が集まった。1年後の例大祭までの再建を目指したが、調整は難航した。

火事から4年後となる平成29年(2017年)末、再建が完了した。

【ご利益】
開運招福、地域安全、家内安全、火防
天照大神 神奈川県川崎市高津区久末
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