平安前期の創立とも、天正期に現在地へ、特徴的な狛犬2対
[住所]神奈川県横浜市鶴見区岸谷1-20-61
[電話]045-581-2298

杉山神社(すぎやまじんじゃ)は、神奈川県横浜市鶴見区岸谷にある神社。岸谷杉山神社、生麦岸谷杉山神社などとも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。一説に、平安時代前期の昌泰年間(898年-901年)の勧請とも伝わる。

もとは本村里正の関口八郎右衛門の邸内に祀られていたという。安土桃山時代の天正2年(1574年)、村の鎮守となり、天正8年(1580年)には現在地に遷座、社殿を建立した。

現在地はやはり八郎右衛門の持地(抱地)だったようだ。別当は龍泉寺だった。

江戸時代前期の慶安3年(1650年)8月24日の棟札には、時の代官伊奈半十郎と手代の名が記されていたという。

伊奈半左衛門の名が記された元禄16年(1703年)2月と、幕末の万延元年(1860年)6月7日の棟札が伝わり、いずれも再建されたことが明記されている。

享保9年(1724年)の水鉢や、天明元年(1781年)の石鳥居がある。

『新編武蔵風土記稿』生麦村の条に「杉山社」とあり、「神体は古き仮面なりと云。それも神輿の内に深く秘おきてたやすく拝することを免さざれば、いかなる面と云ことを知らず」とある。

また、「杉山明神は式内都筑郡の神社なり夫を勧請せしなるべし」ともし、式内社を勧請したものともしている。論社は多数あるが、横浜市緑区西八朔町に鎮座する杉山神社か。

杉山神社72社の一つ。「宮山」と呼ばれる岸谷の高台にあり、岸谷・生麦・大黒町の総鎮守として崇敬されている。御祭神は日本武尊。例祭は1月第1土曜日で、例大祭。

当社の参道は長く、その途中から、明治10年(1877年)に村人らによって築造された、約110段もの、これも長い石段となる。

現在の社殿は昭和12年(1937年)より改築に着手し、昭和14年(1939年)に竣工したもの。

境内社に、祖霊社と道念稲荷、諏訪社がある。その側に生麦一山元講の石碑がある。境内には保育園が併設されている。

当社には二対の狛犬が安置されているが、いずれの表情も極めてユーモラス。

なお、当社は市内港北区大豆戸町の八杉神社、栄区田谷町の御霊社などを兼務している。

【ご利益】
身体壮健、無病息災、旅行・交通安全
杉山神社 神奈川県横浜市鶴見区岸谷
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杉山神社 神奈川県横浜市鶴見区岸谷の御朱印