奈良朝創建、水戸地方第一の古社、雷神さまとかえる様、関東三雷神
[住所]茨城県水戸市元山町1-1-57
[電話]029-221-2323

別雷皇太神(べつらいこうたいじん)は、茨城県水戸市元山町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、境内末社三社のもの含め御朱印を頂ける。

水戸駅からは水戸駅北口より北口通り、国道50号線を直進し、大工町交差点を左折したすぐに鎮座する。周囲には偕楽園や千波湖、常磐神社などがある。

奈良時代の神亀元年(724年)、常陸守の藤原宇合が勅命で蝦夷征討に向かう際、東北地方鎮護の神として、京都より賀茂別雷神社(上賀茂神社)を勧請し、奉斎した。

御祭神は別雷命(わけいかずちのみこと)。神紋は上賀茂神社と同様、賀茂葵である。

現在の水戸地方第一の古社で、佐竹氏や徳川氏の産土神として信仰され、「水戸の雷神さま」として関東一円に知られた。

当社は雷神社(らいじんじゃ)とも呼ばれ、群馬県邑楽郡板倉町の雷電神社、つくば市の金村別雷神社とともに関東三雷神の一社である。

大正13年(1923年)、関東大震災復興記念として開催された東京上野の「電気博覧会」では、会場鎮護の神として当社の御分祀が祀られた。

その閉会後は、東京電気局の守護神として祀られ、当時の市電、市バスの全車両に当社の御神札が奉斎されたという。

昭和20年(1945年)8月、水戸の大空襲で建造物、社宝、資料の全てが焼失。戦後すぐに社殿などは再建された。

昭和43年(1968年)秋、本殿・幣殿・拝殿が新築された。

境内社に、現在も針供養祭の神事が続く淡島神社(少彦名命)、電気事業安全、電力安定供給に御神徳のある電気神社(別雷命)、聖徳養蠶神社の碑がある。

また、当社境内にも、上賀茂神社にある「盛砂」のような形態のものがある。上賀茂神社は二つ並んでいるが、当社は一つのみで、「もうずな」と呼ばれている。

境内には巨大な「六福六蛙(むふくむかえる)」と呼ばれるカエルの石像がある他、手水舎にも小型のカエルの石像が安置されている。

当社のオリジナルの御朱印帳にも、カエルがデザインされている。これら「蛙様」は、雨乞い、水稲耕作の神で、雷神さまのお使い、とされる。

御賽銭箱にもカエルの置物が置かれ、このかえる様の背中を撫でると、幸せになれるという。なお、「六福六蛙」は下記の通り。

・無事かえる(交通安全)
・金かえる(金運)
・若がえる(不老不死)
・良く考える(学業成就)
・体が元にかえる(無病息災)
・卵→オタマジャクシ→蛙(出世・開運)

例祭は11月3日・4日で、秋季大祭。水戸雷神会による神輿渡御などがある。

【ご利益】
落雷除け、雨乞い、学業・受験合格
別雷皇太神 茨城県水戸市元山町
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別雷皇太神 茨城県水戸市元山町の御朱印