黒姫山山麓に点在する一社、鵜川本流の小盆地、綾子舞と大杉
[住所]新潟県柏崎市大字女谷4577
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黒姫社(くろひめしゃ)は、新潟県柏崎市女谷にある神社。黒姫神社とも。御朱印の有無は不明。

柏崎市と刈羽郡高柳町の境界に、このあたりでは標高993メートルの米山に次ぐ高峰、標高890メートルの黒姫山が聳えている。

信仰の山であり、市内の宮平・折居・清水谷・石黒・岡野町、上越市大島区の岡・嶺など山麓各地に黒姫神社が点在している。

当社はその一つで、女谷(おなだに)に鎮座する。

女谷は標高757メートルの尾神岳(おかみだけ)を水源とする流れと、標高676メートルの兜巾山(ときんざん)からの流れが合流して鵜川本流になる場所にできた小盆地である。

当社はとにもかくにも「綾子舞」。当社祭礼の9月15日に演じられていたが、現在は9月第2日曜日が公開日。綾子舞会館前の特設舞台で演じられる。

もとは青年の女装だったが、今は少女による舞踊で、初期歌舞伎踊を知る手掛かりになる芸能だという。

こちらの方があまりにも有名になったために、当社そのものの由緒は乏しい。御祭神は、罔象女命金山彦神菅原道真だという。

岡野町の同名神社が式内社の可能性があり、その岡野町の同名神社が野田の鵜川神社を源流としているようで、おそらく、当地近辺の同名神社はすべてこの鵜川神社を根本としていると考えられている。

当社の境内には大杉(大スギ)がある。目通り7.3メートル、樹高約20メートルで、枝は東西に大きく伸び、樹勢なお盛ん。

「黒姫神社大杉」として、市の天然記念物に指定されている。「綾子舞」は、以前はこの老杉の下が舞台で、500年の伝統芸能の雰囲気をより一層醸し出していたという。

なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、事業成功、産業振興、学業・受験合格
黒姫社 新潟県柏崎市女谷
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