古くからの池辺の鎮守、江戸後期から神輿渡御、9月23日に例大祭
[住所]神奈川県横浜市都筑区池辺町2718
[電話]045-901-3431 - 驚神社

杉山神社(すぎやまじんじゃ)は、神奈川県横浜市都筑区池辺町にある神社。近代社格では村社。池辺杉山神社、杉山大明神とも。現在は驚神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。古来池辺町の鎮守として崇敬されているという。『新編武蔵風土記稿』池邊村の条にも「杉山社」とある。

杉山神社72社の一つである。それによれば、「村の北にあり、上屋二間半に三間、内に僅なる本社を置南向なり」とある。

また、「神體は木の立像、束帶の状にて長二尺許、古き神體は不動木の立像長一尺五寸許、凡作にはあらずと云、秘して妄に幣せしめず」だったという。

さらに「本地は八所権現なり、今其社は村の北の方に立り、村の總鎮守にて例祭七月二十日、福聚院の持なり」だという。

『新編武蔵風土記稿』には当社の末社として、本社の右に鹿島祠、左に天王祠、後ろに愛宕祠・稲荷社、大門の右に十王堂があったという。

現在、当社の境内社として、八坂神社・稲荷社・鹿島社がある。稲荷社には愛宕社が合祀されているのだろうか。また、力石が安置されている。

当社の御祭神は五十猛命。明治6年(1873年)12月、村社に列し、大正9年(1920年)12月22日には神饌幣帛料供進社に指定された。

昭和3年(1928年)、昭和天皇御大典の儀式を記念して本殿の大改修が行われ、昭和22年(1947年)11月には神楽殿が建設された。

また、平成15年(2003年)7月、拝殿が新築され、覆殿が改修された。境内には池辺町連合自治会館がある。

例祭は9月20日だというが、現在は秋分の日の9月23日に行われているようだ。花籠披露や神輿渡御、露店なども多数出て賑わう。

この例大祭で担がれる神輿は、江戸時代後期の天保2年(1831年)、東京四ッ谷の飾り神輿を池辺村に譲るという話から始まったという。

その際、池辺の八つの谷戸の力自慢8人が溝ノ口まで引き取りに向かったという。この故事に基づき、現在でも保存会が結成され、神輿保存と渡御が行われている。

【ご利益】
家内安全、地域安全、厄災除け、無病息災、身体壮健
杉山神社 神奈川県横浜市都筑区池辺町
【関連記事】
杉山神社とは? - 横浜・川崎・町田に集中、『新編武蔵風土記稿』には72社
神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧