江戸中期に霊岸島埋め立て完成で住民浄めの神として勧請
[住所]東京都中央区新川1-2-14
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大栄稲荷神社(だいえいいなりじんじゃ)は、東京都中央区新川にある神社。現在は深川稲荷神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

江戸時代中期の明和4年(1768年)、現在の新川、当時は亀島川霊岸島と呼ばれたが、その埋め立て事業に当社の起源はさかのぼる。

この埋立地完成の際、付近住民の浄めの神として、伏見稲荷大神の御分霊を遷して地主神とし、現社号に定めたという。

ただし、幕末の文久3年(1863年)の地図には「榮イナリ」と記され、「大」の字がない。「大」の字が付いたのは、明治になってからとも考えられる。

遷座当時は霊岸橋ぎわの一角を占め、付近には種々輿業物・掛茶屋などがあり、当社でも今でいう宝くじの富籤を発行したりして、大いに賑わったという。

その後、数度の火災、また大正12年(1923年)の関東大震災後、区画整理などで社地は減少し、今日に至る。

御祭神は宇迦之御魂神。境内は新川北町会事務所が併設されている。陶器製と銅製の、いずれも稲荷宝珠を抱える狐像のミニチュアが置かれている。

朱色で千組(せんぐみ)の刻が施されている手水鉢がある。江戸町火消・第一区二番組千組の組頭が新川にいたそうで、彼らによる奉納だと考えられている。

【ご利益】
スポーツ・技芸上達、厄災除け、火防、商売繁盛、事業成功
大栄稲荷神社 東京都中央区新川
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