江戸前期の青面金剛庚申塔とその時期の創立、旧甘沼村の鎮守
[住所]神奈川県茅ヶ崎市甘沼292
[電話]0467-82-2384 - 第六天神社

八幡大神(はちまんおおかみ)は、神奈川県茅ヶ崎市市甘沼にある神社。近代社格では村社。甘沼八幡大神とも。現在は第六天神社の兼務社である。バス停は「八幡神社前」。御朱印の有無は不明。

海岸から4-5キロぐらい離れた、丘陵地の南斜面の中腹に鎮座する。天然の緑に囲まれた境内の一角からは、相模湾や江ノ島の素晴らしい景観が望まれる。

甘沼村は昔より高座郡に属した。口碑によれば、今の本村に地震が襲い、田畑が一円、沼地になった。その周囲に甘草が生茂していたために甘沼の名が生まれたという。

旧大庭の庄、懐島郷の一つだった。戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)、北条の臣である近藤孫三郎の采地だった。

安土桃山時代の天正18年(1590年)には徳川氏に代わり、承応3年(1654年)には旗下堀順三郎の知行となった。境内には、その承応3年銘の青面金剛庚申塔がある。

当社の創立は江戸時代前期の明暦2年(1656年)と伝わる。御祭神は八幡大神で、誉田別命(応神天皇)。軍の神だという。甘沼村の鎮守として崇敬された

明治元年(1868年)8月、甘沼村は韮山県に、同年9月に神奈川県に属した。当社は明治6年(1873年)12月、村社に列した。

現在の奥殿は、昭和26年(1951年)10月に再建された。拝殿は昭和48年(1973年)9月に再建されたものである。

当社の例祭は8月4日とされるが、神輿渡御は9月上旬に行われているようだ。甘沼八幡大神神輿保存会が組織されている。

また当社は、毎年7月の海の日に神奈川県茅ヶ崎市西浜海岸で行なわれる浜降祭(はまおりさい)に参加する一社である。

境内末社に、殿山稲荷があり、御祭神は倉魂神、農業の神だという。他に、流造の石祠や、二十三夜塔、安政2年(1855年)と安政3年(1856年)の兜巾型文字道祖神がある。

【ご利益】
厄災除け、武運長久・勝運、家内安全、リフレッシュ
八幡大神 神奈川県茅ヶ崎市甘沼
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