もとは鬼子母神を奉斎、道祖神、明治期に住吉大社を勧請
[住所]神奈川県茅ヶ崎市南湖5-5-1
[電話]046-267-2939 - 日枝神社

住吉神社(すみよしじんじゃ)は、神奈川県茅ヶ崎市南湖にある神社。南湖下町住吉神社とも。現在は市内中島の日枝神社の兼務神社である。御朱印の有無は不明。

言伝えによれば、その昔、村人は疫病や災難から子供を守るため、鬼子母神を祀り、無病息災、家内安全を祈念していた。

明治初年(1868年)、当時信徒総代石黒政五郎などが、大阪市住吉区の官幣大社住吉大社から御分霊を奉載して齋祀したのが当社の起源。

御祭神は、中筒男命表筒男命底筒男命住吉三神。例祭は3月3日だが、1月に済度と呼ばれる道祖神祭が今も継承されている。

当時は漁業地である旧茅ヶ崎村西南湖下の鎮守として、崇敬が厚かったと伝えられている。現在の社殿は昭和3年(1928年)に改築され、今日に至っている。

おそらく南湖では、江戸時代には現在は中町の氏神となっている八雲神社一社を祀っていたが、明治になり、それぞれの町内が大きくなったために、それぞれに氏神が祀られるようになった。

南湖は現在、茶屋町・鳥井戸・上町・中町・下町の5つの町内に分かれ、当社は下町の氏神で、「しも」と呼ばれている。下町自治会が当社の管理に当たっている。

当社は毎年7月の海の日に神奈川県茅ヶ崎市西浜海岸で行なわれる浜降祭(はまおりさい)に参加する一社である。

当社の神輿は、平成23年(2011年)に修復されたが、その際、嘉永元年(1848年)の墨書きが確認された。

鳥居から参道が長く、脇には簡易遊具のある子供広場や、花壇・藤棚休憩処などがある。本殿横にある手水石の台石は亀が背負っている造形。

他に境内では、八大竜宮社、幕末の嘉永6年(1853年)銘のある双体神祇道祖神などが祀られている。

【ご利益】
大漁満足、交通安全、無病息災、家内安全、地域安全
住吉神社 神奈川県茅ヶ崎市南湖
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