上野安中藩の板倉主計頭の邸内社、有志が復興、佐久間公園に鎮座
[住所]東京都千代田区神田佐久間町3
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草分稲荷社(くさわけいなりしゃ)は、東京都千代田区神田佐久間町の佐久間公園内にある神社。草分稲荷神社とも。御朱印の有無は不明。

もともとは板倉主計頭の邸内に祀られていたもの。上野安中藩の藩主家で、主計頭に該当するのは3代板倉勝意(1755年-1805年)と6代板倉勝殷(1820年-1873年)。

明治維新の後、武家屋敷が取り払われ、町家と変り、祠のみが残ったという。『東京名所図会』にも当社のことが記載されている。

廃れゆく稲荷を惜しんだ町内の有志が、蓄財を出し合い、保存と祭社の策を講じ、昭和36年(1961年)、板倉主計頭屋敷跡、つまり現在の佐久間公園東北隅に遷座した。

現在も佐久間町3丁目町会を中心に連合町会にて祭祀が行われている。御祭神は宇迦之御魂命。公園の傍らに鎮座しているが、ビル街の中でも、樹木に囲まれている。

全体として、こじんまりとした境内だが、大きくて立派な御幣がかかった鳥居、小さいながらも狐像があり、絵馬掛けもある。

公園内には他に戦災慰霊碑がある。また、この場所で全国に先駆けてラジオ体操会が始められたことから、ラジオ体操会発祥の地とされ、碑が建立されている。

ラジオ体操に関しては、東京都足立区千住3丁目の氷川神社にも発祥の碑がある。

【ご利益】
火防、商売繁盛、学業成就、家内安全、交通安全、厄災除け
草分稲荷社 東京都千代田区神田佐久間町
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