駿河台の分社、戦後祭祀途絶も昭和に再開、「麹町カフェ」隣
[住所]東京都千代田区麹町1-5-4
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麹町太田姫稲荷神社(こうじまちおおたひめいなりじんじゃ)は、東京都千代田区麹町にある神社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。駿河台太田姫稲荷神社の分社と考えられているが、分社・分祀の時期や事情など、よくは分からない。

当社にも、駿河台太田姫稲荷神社と同様の伝承が残る。つまり、太田道灌の姫が当時流行した天然痘を病み、山城国一口の里にある稲荷神社に祈願、勧請したというもの。

一口は「いもあらい」と呼ばれるが、当時天然痘を「いもがさ又はへも」ともいい、「天然痘を洗い流して治す」からきたものと解釈されている。

当社そのものに関する由緒も乏しいが、大正12年(1923年)の関東大震災で社殿は焼失したという。

焼失から免れた台座部分が現社殿にも生かされており、そこには「太田姫祠維持会」の会員名が彫られている。

花柳章太郎、六代目菊五郎、水谷八重子、菊池寛、双葉山定次、邦枝完二と著名人の名が並ぶ。

戦前までは日本の洋菓子店の草分である村上開新堂が中心となって祀っていたといい、村上開新堂が一番町に移ると一時的に信仰が途絶えた。

昭和47年(1972年)、麹町太田姫稲荷神社保存会が結成され、麹町2丁目から現在地に遷座し、現在に至る。

隣のマンションと隣接しているが、このマンションより当社の方がより古く、マンションの造りとは別に独立している。

お社の右手側が「麹町カフェ」の店舗となっている。御祭神は倉魂稲命。例祭は5月午の日。

【ご利益】
病気平癒、商売繁盛
麹町太田姫稲荷神社 東京都千代田区麹町
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