江戸前期以前に創建、上石原宿の鎮守、江戸後期の本殿
[住所]東京都調布市下石原3-5-2
[電話]042-486-5801

上石原若宮八幡神社(かみいしはらわかみやはちまんじんじゃ)は、東京都調布市下石原にある神社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳だが、江戸時代前期の延宝4年(1676年)以前に、上石原宿の東方にあたる小名下に鎮座していたという。

現在の地名は下石原だが、従来より上石原宿の鎮守。現在の市内富士見町には下石原八幡神社があり、紛らわしいが別の神社。

江戸時代後期の文化4年(1807年)、本殿が再建された。これが現存の本殿である。総けやき造りで、ほぼ全面に彫刻がほどこされ、優美で格調の高い社殿。

武蔵国入間郡中藤沢村(現 入間市)の宮大工、杉田石見頭政永・喜兵衛父子によって建てられた。現在は市の文化財に指定されている。

『新編武蔵風土記稿』上石原宿の条には「八幡聖天合社」とあり、「八幡宮神體は白幣なり、聖天は秘して開扉を許さず、両社共に宿の鎮守」などとある。別当は西光寺。

上石原村の生まれである新撰組の近藤勇は、幕末の慶応4年(1868年)、甲陽鎮撫隊を率いて故郷に戻った際、当社の方向に拝礼し、戦勝を祈願したと伝わる。

昭和38年(1963年)、拝殿が新築された。御祭神は仁徳天皇。相殿には四社明神が合祀されている。

四社明神の詳細は不詳だが、『新編武蔵風土記稿』にある聖天と、やはり末社として記載された秋葉社・第六天社・牛頭天王社のことか。

例祭は9月15日。神輿・山車・太鼓の練り歩きがあり、境内には露店が出る。

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上石原若宮八幡神社 東京都調布市下石原
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