元禄期に清水弁天を分祀した杉山弁天、8月夏祭り
[住所]神奈川県横浜市中区元町5-208
[電話]045-681-8087

厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、神奈川県横浜市中区元町にある神社。元町厳島神社と呼ばれることが一般的。伊都岐島神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

横浜村洲干島に鎮座していた清水弁天・洲干弁天を、元禄年間(1688年-1704年)に分祀し、元町1丁目の真言宗増徳院仮殿に御神体を奉安したのが始まり。

清水弁天・洲干弁天はつまり現在の関内厳島神社で、その関内厳島神社を往時は下之宮清水弁天と呼んだのに対して、当社は上之宮杉山弁天と呼ばれた。

『新編武蔵風土記稿』横濱村の条では「辨天社」と関内厳島神社の記述があるが、その中に、「神體は元禄中より別當増徳院境内假殿に安し、彼所にては杉山辨天と唱ふ」とあり、この杉山辨天が当社のこと。

この杉山の由来は不詳。一部に、当地近辺に点在する杉山神社との関連を指摘する声もある。

明治になり、神仏混淆禁止により増徳院から分離し、現社号の神社として元町1丁目15番地に社殿を造営、元町の鎮守となった。

御祭神は、市杵島姫命多紀理姫命多岐都姫命宗像三女神と、木花開耶毘売命で、いずれも女神。

社殿は大正12年(1923年)の関東大震災により焼失したが、御下賜材により仮殿を建設し、昭和初期に現在地に遷座し、再建された。

第二次世界大戦でまたもや灰燼に帰したが、昭和36年(1961年)に氏子崇敬者の熱意により、鉄筋コンクリートの社殿を建立し、今日に至る。

元村と呼ばれていた頃からの地域の守護神として、現在、そして今後も元町の発展・興隆の守護神に位置づけられるだろう。

境内には、末社として金毘羅神社と、当地の名主であった石川家から寄進された皇太神宮も併祀してある。

例祭は6月2日。8月不定期に神幸祭があるが、元町厳島神社夏祭りとして行われている。8月第1土・日曜日。

土曜日には白妙囃子があり、境内では夜店が出る。日曜日が神輿渡御で、久良岐太鼓が披露される。

【ご利益】
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厳島神社 神奈川県横浜市中区元町
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