江戸期に京都上御霊神社を勧請、「畑の稲荷」「大根稲荷」などとも
[住所]東京都文京区湯島2-11-15
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湯島御霊社(ゆしまごりょうしゃ)は、東京都文京区湯島にある神社。近代社格では無格社。御朱印の有無は不明。

東叡山大明院、つまり第5代輪王寺宮である公弁法親王(1669年-1716年6月6日)が、京都上御霊神社より御分霊を勧請し、奉斎したことに始まる。

江戸時代中期の宝永7年(1710年)、当地が輪王寺宮の御隠殿用地とされた際、上野より現在地に遷座した。

しかし輪王寺宮が薨去したため御隠殿は廃止され、跡地は菜園となり「大根畑」「御花畑」と呼ばれた。

そのまま残された当社は「畑の稲荷」「大根稲荷」「新花稲荷」などと通称され、住民に篤く崇敬されたという。

明治維新後は旧湯島新花町の氏神とされ、御霊八所神社と称していたが、大正12年(1923年)、御霊神社に改称した。

昭和20年(1945年)、空襲により社殿一切が灰燼に帰したものの、戦後仮殿にて再興、昭和45年(1970年)に現社殿が再建された。

御祭神は、崇道天皇(早良親王)・井上大皇后(井上内親王)・他戸親王・火雷神・橘逸勢・吉備大臣・文室宮田麻呂・藤原大夫人(藤原吉子)。

相殿に、輿財恵門稲荷・大己貴神を祀る。例祭は9月18日。

関東で御霊神社といえば、鎌倉の御霊神社に代表される、鎌倉権五郎景政を祀るものが主流だが、京都御霊神社系統の神社としてはおそらく都内唯一とされる。

神田明神湯島天神をつなぐ清水坂から2本西側の坂道沿い、妻戀神社とも至近の距離に鎮座している。

【ご利益】
家内安全、地域安全、諸願成就
湯島御霊社 東京都文京区湯島
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