嘉兵衛新田の開拓で創建の稲荷社、戦後に天祖社から分離して改称
[住所]東京都足立区西加平1-1-36
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西加平神社(にしかへいじんじゃ)は、東京都足立区西加平にある神社。近代社格では無格社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。嘉兵衛新田の開拓に伴い創建されたと考えられている。もとは稲荷神社だった。御祭神は宇迦之御魂命(蒼稲魂命)。

『新編武蔵風土記稿』嘉兵衛新田の条にも「稲荷社」とあり、「稲荷社二宇、神明社 以上みな神宮寺の持なり、末社、三峰社」とある。

綾瀬川で旧村域が東西に分断されていた。明治になり、綾瀬川以西の旧嘉兵衛新田の人々は川の東にある天祖神社を鎮守とし、崇敬するようになった。

その過程で、当社も天祖神社の摂社となった。しかし、戦後になり、人口増に伴って、東西それぞれで町会など地域的まとまりができるようになった。

昭和29年(1954年)3月、川の東の天祖神社とともに、当社も宗教法人化し、それぞれの地域で氏子として組織再編し、両社とも鎮守となった。

当社は、昭和49年(1974年)年3月、現在の西加平1丁目3番の加平ランプ入口にあった石造祠の天祖神社(天照大神)を合祀し、現社号に改称した。

境内社に、『新編武蔵風土記稿』の記載通り、三峰神社がある。他に、歴代の社名碑などが安置されている。

手水石には、幕末の嘉永7年(1854年)2月初午の銘がある。大正10年(1921年)5月建立の猫顔の江戸流れ狛犬がある。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、開運招福
西加平神社 東京都足立区西加平
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