新旧・紅白、50本以上の鳥居が立ち並びトンネルをなす不思議な景観
[住所]神奈川県横須賀市安浦町2-12
[電話]046-822-4810

伏見白赤稲荷社(ふしみはくせきいなりしゃ)は、神奈川県横須賀市にある神社。安浦町に社務所などがあり、ネット上で話題になっている鳥居などは田浦大作町にある。御朱印の有無は不明。

社務所と言い切っていいのかどうか不明だが、安浦町の方は、公式サイトによれば、社名に「伏見」は付かない。

ただし、公式サイトによれば、例祭として、3月初午の日(旧暦2月初午)に初午大祭を「田浦応善山にて」斎行する、とある。

この田浦応善山が、田浦大作町の、立ち並んだ鳥居によって醸し出された不思議な景観があるところとなる。ただし、「応善山」ではなく、後述のように「善応(山)」か。

公式サイトの紹介によれば、当社は稲荷神社として昭和初期より信仰を始めた。また、横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町と三浦半島では唯一の稲荷神社だという。

安浦町では講員の活動が活発なようで、おそらくその意味で、「稲荷信仰の総本宮である京都の伏見稲荷大社とも直結してい」るという。

田浦大作町の社殿は、谷戸の奥にある児童公園を少し過ぎた右手の山の中腹にある。赤い鳥居をくぐり登って行くと、耕作地に出る。

このあたりは昔、「善応」と呼ばれたという。さらに登ると、白と赤の鳥居が交互に50本以上もならんで立っている。

近年建立されたものから、建立からだいぶ時間が経っているのか、朽ち果て、半壊しているものまで様々。このアンバランスさも、当社鳥居の特徴。

ある資料によれば、田浦大作町の方では、昭和41年(1966年)に京都伏見稲荷大社の御分霊を祀ったという。

公式サイトの昭和初期とは矛盾するが、安浦町が昭和初期から信仰を開始しており、田浦大作町は昭和41年の勧請と理解できるだろうか。

この田浦大作町の社殿に対して、ネット上では、「異世界の門」「ジブリの世界」「獣道を抜けてようやくたどり着いて感動」などの声が上がり、話題となった。

実際には、季節や天候、参拝時間帯にも左右されるのだろうが、それほど突拍子もないようなスポットではなく、ごくごく普通の神社ではある。

御祭神は、稲荷大神。梅、桃、つつじ、さつき、あじさいなどが植えられた境内と、朱の鳥居のトンネルとが、まわりの山々とみごとな調和を見せている。

毎年旧暦の初午と御分霊として祀られた11月は賑わうという。初午は先のものだと思うが、公式サイトによれば、11月22日に星祭がある。

この星祭では、鳴動神事が行われるという。詳細は不詳。また、5月13日と9月13日には除災招福並びに講員大祭が行われ、火焚祭が斎行される。

田浦大作町の方では、山頂近くにある拝殿に参拝者のためのメッセージ帳が置かれており、願い事や感想などが記入できる。時間帯や天気次第だが、山頂からは東京湾も望める。

【ご利益】
商売繁盛・病気平癒(公式HP
伏見白赤稲荷社 神奈川県横須賀市安浦町
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