佐竹藩の抱屋敷地の屋敷神「いぼ稲荷」、2月初午の祭礼
[住所]東京都足立区梅田6-28-7
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佐竹稲荷神社(さたけいなりじんじゃ)は、東京都足立区梅田にある神社。御朱印の有無は不明。

江戸時代、この辺りは秋田藩主佐竹家が所有した広さ約五千二百坪の抱屋敷地で、延宝8年(1680年)には存在し、享保3年(1718年)までは周囲に囲いや家屋もあった。

当社は、この屋敷地の北東隅に位置し、屋敷神として祀られ、「佐竹稲荷」と呼ばれた。現在、屋敷を知る唯一の遺構である。

屋敷地の東側には旧日光街道が通っており、参勤交代で秋田と江戸を往来する時の休息や江戸の大火の際の一時避難所などに利用された。

当初の社殿は、寛政9年(1797年)に建立された。古くから近隣の人々の信仰を集め、寛政10年(1798年)の幟なども保存されている。

御祭神は、宇迦之御魂神。毎年2月初午の祭礼には参詣者も多く、かつて当社を信仰し、よそへ移り住んだ信者からも献納物が寄せられた。

当社は「いぼ稲荷」とも称され、豆腐と油揚げを供えて食断ちして願を掛けるといぼが取れるという。

現在は当屋敷地を受け継いだ、藩邸守の家柄である三谷家が、当社を管理している。

当社を含めたこの一帯は、屋敷地があった遺構であり、「佐竹抱屋敷跡」として区登録記念物(史跡)になっている。

【ご利益】
病気平癒、無病息災、健康長寿、商売繁盛
佐竹稲荷神社 東京都足立区梅田
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