もと神明皇大神宮、地名復活に合わせて社名変更、勝沼囃子
[住所]東京都青梅市勝沼3-140
[電話]0428-22-6546

勝沼神社(かつぬまじんじゃ)は、東京都青梅市勝沼にある神社。近代社格では村社。「神明さま」として親しまれている。参拝すれば、スタンプ形式の御朱印を頂ける。

鎌倉時代の正安3年(1301年)、勝沼城主三田下総守長綱が、現在地より東南約500メートル、乗願寺前方一丁のところに神明皇大神宮と称し、乗願寺および当地の守護神として創建した。

江戸時代中期の安永3年(1774年)9月、現在地に遷座。『新編武蔵風土記稿』乗願寺村の条には「神明社」とあり、「小社、村の中央にあり、是も村民の持」などとある。

通常、寺院の鎮守社がその別当を兼ねるケースが多くなるが、『新編武蔵風土記稿』の頃、江戸時代後期にはすでに乗願寺との関係は希薄になっていたものか。

遷座後、改修が数度行われ、明治元年(1868年)に現社号に改称した。明治6年(1873年)、村社に列した。

現社号に関しては、当地の地名「勝沼」の盛衰と関係があるとする説がある。勝沼は、三田氏の時代から使われていた古い地名。

しかし、江戸時代直前に勝沼城が落城し、三田氏が滅びた後、勝沼の地名は封印された。この名称を復活させようと申請し、許可が下りたのが、明治5年(1872年)だという。

正式な地名復活に先立ち、地元の人々の地名復活に対する熱意が、当社号を変更させた可能性はある。

御祭神は天照大神豊受大神で、その他、稲荷社などのいくつかの社も合祀した。例祭は9月19日である。

昭和13年(1938年)には勝沼に「囃子連」が誕生、「勝沼囃子会」として活動しており、現在も住吉神社の青梅大祭の他、当社例大祭でも披露される。

境内面積は332坪(1096平方メートル)。境内の西には勝沼の近現代史を記した石碑がある。

【ご利益】
開運招福、五穀豊穣・商売繁盛、家内安全、地域安全
勝沼神社 東京都青梅市勝沼
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