もとは丹生神社、後に天野明神、明治期に周辺各社合祀、36柱の神々
[住所]大阪府貝塚市王子1195
[電話]072-423-5258

南近義神社(みなみこぎじんじゃ)は、大阪府貝塚市王子にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。もとは、吉野の丹生神社の分社であり、丹生神社と呼ばれた。

鎌倉時代の弘安7年(1284年)、近木庄が高野鎮守の丹生都比売神社(天野明神・天野大社)に寄進された際、その分霊を勧請された。

水、雨あるいは安産の神として信仰があつく、江戸時代には雨乞いのため、鐘、太鼓を鳴しながら、「千度参り」が行われた。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治40年(1907年)10月28日に、下記の各社を合祀した。

王子字馬郡の八幡神社、字戎の出口神社、字権現の熊野神社、字新宮の市杵島神社、字宮脇の神明神社、字明楽寺の住吉神社、字船戸の春日神社、字氏神の加茂神社

また、同年11月16日には、字貝田の村社加支多神社、大字沢字高林の加茂神社を合祀した。

この加支多神社は、『延喜式神名帳』にある「加支多神社(和泉国・日根郡)」に比定される式内社(小社、鍬靫)ともされる。

ただし、一般には鶴原の八幡社に合祀されたともされ、現在、泉佐野市鶴原に加支多神社がある。

ともかく、翌明治41年(1908年)9月5日にも字新出の加茂神社を合祀し、翌明治42年(1909年)5月18日に夏季の神社を合祀し、現社号に改称した。

大字楠本字小名故神社、字栂宮の北野神社、字島ヶ崎の島崎神社、字野口の溝の木神社、字出原の神明神社、大字窪田字東と字西の市杵島神社、字宮の久保の厳島神社、大字地蔵堂字権現の熊野神社、大字沢の八品神社。

この八品神社も、多くの合祀を重ねてきた社で、その中には、熊野九十九王子の14番目である鞍持王子、15番目である近木王子も含まれている。

以上、主祭神は彌都波能売神丹生都比売神を配祀し、以下など計36柱の神々を祀る。

誉田別命蛭子命大国主命・熊野大神・市杵島姫命天櫛玉命素盞鳴尊・龗神・天照大神住吉大神・春日大神(建御雷神)・加茂大神(伊邪那美命伊邪那岐命)・菅原道真

平成21年(2009年)9月22日には合祀百年祭が斎行され、神事の後、地車(だんじり)の宮入りが行われた。

例祭は10月9日・10日で秋祭。現在は、10月第2土・日曜日のだんじり祭りにあわせて、だんじりの宮入りが行われる。土曜日の宵宮では、貝塚イオン五町顔合わせが行われる。

【ご利益】
五穀豊穣、天候・祈雨、諸願成就
南近義神社 大阪府貝塚市王子
【関連記事】
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
南近義神社 大阪府貝塚市王子の御朱印