与謝蕪村の生家近くの十五神社と八幡大神宮、7月夏祭り、太鼓祭り
[住所]大阪府大阪市都島区毛馬町1-2-11
[電話]06-6921-5980

淀川神社(よどがわじんじゃ)は、大阪府大阪市都島区毛馬町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。旧摂津国東成郡友淵村に鎮座。平安時代初期あるいはそれ以前より友淵の地名は確認できるという。

口伝などによれば、淀川河口に海賊を取締るための役人が配備され、それらの役人により全国の名だたる15柱の神々を守護神として祀り、その名も十五神社と呼ばれたという。

また旧摂津国東成郡毛馬村、現在の毛馬町4丁目には八幡大神宮(式神)が鎮座、十五神社と同年代に奉祀せられたものと考えられている。

長らく地域の総鎮守として親しまれ、江戸時代中期の俳人・画家である与謝蕪村の生家にも近く、蕪村も十五神社の祭りなどに触れた可能性が指摘されている。

しかし、明治になると、合祀令が発布され、十五神社は旭区の大宮神社、八幡大神宮は都島区の桜宮神社に合祀された。

十五神社は社殿はそのままで御神体のみ合祀となり、八幡大神宮は社地・社殿など一切を合祀した。

戦後になり、村の有志が起ち上がり、その尽力により、昭和28年(1953年)10月22日、十五神社の社殿に十五神社と八幡大神宮の御神霊を遷座して復社した。

毛馬町・大東町・友渕町の総鎮守として今に至る。御祭神は天照坐皇大御神の他、下記の神々。

八幡大神住吉大神賀茂大神廣田大神松尾大神熊野大神稲荷大神・三十川大神・春日大神白山大神大原野大神子守大神布留大神・生野大神

三十川大神や生野大神は不詳だが、それも含め、同じような御祭神を区内都島本通の都島神社、奈良市の十五所神社でも祀る。なお、生野大神については、市内生野区舎利寺に生野神社がある。

例祭は10月21日・22日で例大祭、秋祭。5年に一度秋祭にあわせて、神幸祭、稚児社参が斎行される。

7月22日に近い土・日曜日には夏祭、夏祭りがあり、7月24日・25日には太鼓祭りが行われ、行列や境内には夜店も出て、多くの人で賑わう。

3月第1日曜日には「お相撲さん握手会」が行われる。春日山部屋の親方や力士と握手できるほか、相撲に関するグッズ販売なども行われている。

4月第1あるいは第2日曜日は御神酒祭で、当日は御神酒が無料で振る舞われ、2月3日は節分祭で、やはり福豆が無料で授与される。

初詣、元旦には御神酒・焼いも・鹿汁の振舞いがある。1月15日がとんどで、古いおふだ・お守りやしめ縄を忌火でお焚き上げする。

当社の本殿前には与謝蕪村の銅像がある。蕪村は当社にもほど近い、毛馬村の有力者の家の生まれで、20歳になる前に村を出た。

その後は江戸や京都に移り住み、一度も故郷に帰ることはなかったが、晩年、毛馬に帰省する少女を描いた俳詩「春風馬提曲」を作った。
春風や 堤長ごうして 家遠し
当社の蕪村像は、大阪文化の活性化を目指すNPO法人により、蕪村の生誕300年記念事業の一つとして発案され、当社との協力のもとで設置されたもの。

平成28年(2016年)1月23日に除幕式が開かれた。銅像は高さ約65センチ、幅約70センチ。当社では平成27年(2015年)元日から俳句の奉納も行われている。

境内社に、淡嶋神社・稲荷社がある。授与所では御朱印の他、様々なお守りなどの授与品が頒布されている。

【ご利益】
開運招福、技芸・スポーツ上達、地域安全、家内安全(公式HP
淀川神社 大阪府大阪市都島区毛馬町
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淀川神社 大阪府大阪市都島区毛馬町の御朱印