小山田氏ゆかりの社? 周辺に大賀ハス、7月に蓮まつり
[住所]東京都町田市下小山田町3029
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小山田神社(おやまだじんじゃ)は、東京都町田市下小山田町にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。一説に、平安時代末期の武将である小山田有重が創建したともいう。近くの大泉寺は有重の館跡と伝えられ、境内に有重・行重父子などの宝篋印塔がある。

この有重は、戦国時代、武田信玄の家臣団で最強とうたわれた小山田信茂の先祖となる。

ともかく、当社は桜ヶ谷に奉斎して田中の明神と呼ばれたという。江戸時代には内御前社、あるいは内の御前社と称し、下小山田村字桜ヶ谷の鎮守として崇敬された。

なぜ、内御前社などとなったのか、というのは不詳だが、一説に、有重の子孫にあたる小山田頼重の内室(本妻)が合祀されたためともされる。

そのため、「嶽の内御前神社」とも呼ばれたという。ただし、この頼重は不詳。

『新編武蔵風土記稿』下小山田村の条にも「内御前社」とあり、「その邊の鎮守にて村持なり」とある。その際は、御祭神不詳とされた。

明治4年(1871年)4月、社殿の破損が甚だしく、鎌取の若林三右衛門有信により再建された。このため、若林家に関係深い社との指摘もある。

明治6年(1873年)12月、村社に列した。御祭神は天照皇大神

例祭は『新編武蔵風土記稿』には「九月朔日」とあるが、現在は8月末日になっているようだ。境内で湯花の神事が行われる。

境内社に、『新編武蔵風土記稿』にも記載されたように、秋葉社・聖天社・天王社・天神社・稲荷社がある。

また摂社に、弾除神社がある。日清戦争・日露戦争で氏子に1人の戦死者も出なかったことを感謝して創立された。以降、付近の出征兵士は必ず参拝したという。

当社周辺は大賀ハスの名所としても知られている。大賀ハスは昭和26年(1951年)、大賀一郎博士などが千葉県検見川遺跡から発見した2000年前のハスの実から開花したもの。

7月の見頃時には、ハスの茶のサービスがある他、ハスの生花の販売なども行われる。また、このハスを原材料として、大賀藕絲館で手工芸品、織物が販売されている。

食用としては、ハスの実を使った菓子やハス根を使用した酒も造られる。7月下旬には大賀藕絲館で蓮まつりが行われ、当社から送迎車が出る。

【ご利益】
開運招福、リフレッシュ
小山田神社 東京都町田市下小山田町
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