古八幡社の地に勧請創建、羽澤から現在地へ、昭和に遷座の境内社
[住所]東京都三鷹市大沢3-7-15
[電話]0422-33-2818

大澤八幡神社(おおさわはちまんじんじゃ、大沢八幡神社)は、東京都三鷹市大沢にある神社。近代社格では村社。大澤八幡社、大沢八幡社とも。御朱印の有無は不明。

安土桃山時代の慶長年間(1596年-1615年)、鎮守として、京都石清水八幡宮を勧請して現在の古八幡社の地に創建され、正八幡宮と称したという。

江戸時代初期の元和2年(1616年)、僧長祐が長久寺開山とともに当地近く、羽澤の地に遷座、改めて大澤村の鎮守とした。

江戸時代前期の元禄10年(1697年)、織田越前守による検地の際、除地となり、引続き代々長久寺住職が別当職として奉仕した。

『新編武蔵風土記稿』大澤村の条にも「八幡社」とあり、「本地は弥陀の木像一尺、例祭は八月十五日」などとある。

御祭神は応神天皇。明治4年(1871年)、村社に列し、東京天文台と国際報時所の建設により、大正6年(1917年)に現在地に遷座した。遷座は大正4年(1915年)とも。

明治17年(1884年)に拝殿・本殿の老朽化や破損に伴い、新築・再建されたが、昭和47年(1972年)4月15日、後述の境内社遷座に合わせて、社殿を修復した。

境内社に、天満宮・稲荷神社があり、稲荷天神御両社と呼ばれる。もとは大沢山龍源寺の鎮守で、その境内にあったが、昭和2年(1927年)に移転した。

さらに現在の富士重工のある地にあった中島飛行機製作所敷地内になることから、再度移転させられ、昭和47年に現在地に遷座した。

境内には他に、台座に大正13年(1924年)11月の銘がある狛犬が安置されている。

例祭は9月下旬。神輿や太鼓の巡行がある。

三鷹囃子が伝わる。大沢に伝わる囃子で、戦前まであった「マンサクシ」(万作師)と呼ばれる芸能集団により昭和6年(1931年)頃、調布の上石原から伝えられた。

その後、竹内隆三、宮崎義雄の指揮によって独特の踊りが創られた。一時途絶えたが、飛田給から大沢の青年に引き継がれた。

戦後の昭和26年(1951年)、大沢囃子を三鷹囃子と改め、獅子舞の郷土芸能として、現在は市の無形文化財に指定されている。

三鷹囃子の出演者は、鳴り物に、大太鼓、小太鼓、鼓、笛、鉦、拍子木、踊りに、オカメ、ヒョットコ、獅子、キツネなどで構成されている。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、地域安全
大沢八幡社 東京都三鷹市大沢
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