立ち退きで三角形の社地、10月に薬師堂で眼病に効く「だんごまき」
[住所]東京都三鷹市野崎1-23-1
[電話]0422-32-0394

野崎八幡社(のざきはちまんしゃ)は、東京都三鷹市野崎にある神社。近代社格では村社。現在は國領神社の兼務社。野崎八幡神社とも。御朱印の有無は不明。

都道12号線の調布保谷線と都道14号線の東八道路の交差点、野崎八幡前の交差点名がある。拡幅工事の影響を受けて、一部社地の立ち退きもあったらしい。

現在、社地は細長い三角形のようになっており、それが特徴の一つになっている。

江戸時代前期の元禄2年(1689年)、当地を所有していた深大寺の末院である池上院が創建した。元禄8年(1695年)には野崎村が創設され、村の鎮守となった。

野崎地区の鎮守、野崎村一円の総産土神として、地元では野崎八幡の名で呼ばれている。一説に享保年間(1716年-1736年)の勧請ともいう。

『新編武蔵風土記稿』野崎村の条にも「八幡社」とあり、この頃には別当は置かれず、「村持」とある。当社南に寮があり、その周りが村民の墓所だったという。

御祭神は応神天皇。明治4年(1871年)10月、村社に列した。社殿は大正15年(1926年)に再建され、近年、本殿・拝殿ともに新築された。

境内に薬師殿がある。薬師如来は「薬師瑠璃光如来」とも称し、西方極楽浄土の主尊「阿弥陀如来」に対し、東方瑠璃光浄土の主尊として、衆生を病苦から救う仏。

野崎に薬師が勧請されたのは、幕末の文久3年(1863年)よりも前、愛知県の真言宗蓬莱寺の尼僧である梅風尼によると伝わる。

その時以来、毎年10月8日21時に「だんごまき(団子まき)」の行事が一年も欠かすことなく今日まで続けられている。

当夜まかれる「だんご」は、「薬師だんご」と称し、以前までは実際にだんごがまかれ、土のついた団子は「オメダマ」と呼ばれた。

そのオメダマを食べると、病気、特に眼病を治すに霊験あらたかであると言われ、「だんごまき」の夜は遠方から参詣に来られる人も多い。現在は手渡し。

他の境内社に、稲荷社・金刀比羅社(大己貴神。別名は大国主神)がある。

8月上旬に野崎町会盆踊りがあり、夏祭りとして開催されている。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、地域安全
野崎八幡社 東京都三鷹市野崎
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