井口家の分家が創建した大神宮、9月例祭で拝殿の絵公開
[住所]東京都三鷹市上連雀7-26-24
[電話]0422-31-7307

神明社(しんめいしゃ)は、東京都三鷹市上連雀にある神社。近代社格では村社。上連雀神明社(かみれんじゃくしんめいしゃ)とも。御朱印の有無は不明。

練馬区関町の井口家より分家した井口権三郎が、連雀新田を開発、村の鎮守として、江戸時代前期の寛文12年(1672年)に創建した。

同年、上連雀井口院も開山、当社の別当となった。井口院は現在、多摩四国八十八カ所霊場の札所。

この地が将軍家の茅場となって、刈り取り禁止の禁令が建てられていたため、札野と呼ばれるようになった。

その札野の範囲は、寛文10年(1670年)において、大宮前(杉並区)、牟礼、連雀(三鷹市)、関前(武蔵野市)のあたりだった。

なお、旧関村の井口家に関しては、杉並区宮前に春日神社がある。

当社の創建を正徳6年(1716年)とする資料もあるが、新田開発時期の勧請・創建が妥当とされ、現在は寛文年間(1661年-1673年)とする見方が濃厚。

『新編武蔵風土記稿』上連雀村の条には「太神宮」とある。「大神宮」とも呼ばれたという。上連雀地区の鎮守として崇敬され、幕末の安政2年(1855年)に再建された。

御祭神は天照大神。明治4年(1871年)、村社に列した。現在の社殿は、昭和55年(1980年)に修理された。

例祭は9月第3土・日曜日。夜店が出て賑やかになる。この際、拝殿の入口が開かれて、普段は見られない奉納された歴史を感じさせる何枚もの絵を見ることができる。

例祭では、各氏子地域からの子供神輿や太鼓の巡行の他、新川囃子の演奏などがある。

境内は、イチョウなど高い樹木が立ち並び、12月初旬になると、イチョウの葉が散って、境内一面を覆い、黄金色の絨毯を敷いたようになる。

【ご利益】
開運招福、五穀豊穣・商売繁盛、身体壮健、地域安全
上連雀神明社 東京都三鷹市上連雀
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