熊野神社とも、10月にだんじり祭り、「板とトンカチ」のエビスさん
[住所]大阪府大阪狭山市今熊5-647
[電話]072-365-2416

三都神社(さんとじんじゃ)は、大阪府大阪狭山市今熊にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

伝承によれば、7世紀に創建されたとされ、兵火に遭って一度は焼失するが、16世紀に諦観という僧によって金蔵寺内に再興された。

河内国丹南郡三都村に鎮座した神社で、別名熊野神社とも、熊野三所権現とも。御祭神は、伊邪那岐命伊邪那美命素盞鳴尊

ここは天野街道を通って紀州熊野に向かう人々が参詣した街道筋で、再興されて金蔵寺の鎮守になってからも、熊野信仰が続いたと考えられている。

光明院・西室院・地蔵院など、熊野信仰に関連する地名も今に残る。現地名の今熊も当社を今熊野と呼んだ際の名残だと思われる。

明治の神仏分離令で金蔵寺から独立、金蔵寺は廃寺となった。

秋には、大阪狭山の秋祭り「だんじり祭り」が行なわれ、今熊、大野、山伏、山本、隠の各だんじりが宮入りして街中が賑わう。

だんじり祭りに先立って、当社境内では伊勢大神楽が奉納される。狭い境内にござを敷いた観覧席と椅子席が設置され、笛、鉦、太鼓に合わせて獅子と天狗が踊りながら舞を繰り返す。

境内社に、三都戎神社・春日社・発辰大神・熊野三宝荒神・稲荷大神・毘沙門天堂・吉祥水天宮・祖霊社がある。

三都戎神社では、エビスさんを呼ぶための「板とトンカチ」が用意されている。まず板をトンカチで叩いて願い事をする。

十日戎の戎まつり(えべっさん)では、五穀豊穣・商売繁盛を祈願し、遠近から参拝の人で溢れるという。

境内には、一つの石から彫り上げた「一石五輪塔」がある。狭山では年号のある石造品として最古のもの。

【ご利益】
家内安全、夫婦和合、交通安全、子宝・安産、厄災除け
三都神社 大阪府大阪狭山市今熊
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