建武年間に開拓の8人の佩刀、江戸後期の代官も祀る、仏像の御神体
[住所]東京都調布市菊野台3-42-1
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菊野台八剱神社(きくのだいやつるぎじんじゃ)は、東京都調布市菊野台にある神社。近代社格では村社。単に八剱神社とも、また八剣神社とも表記される。御朱印の有無は不明。

鎌倉幕府の家臣などが建武年間(1334年-1336年)、当方に在住し、原野を開き一村を形成した創業の功績を称え、8名の佩刀を神宝として産土神に奉祀したと伝わる。

御祭神は開村祖先神霊八座。鈴木藤四郎義春・鈴木源五郎義賢・鈴木平六郎義尚・鈴木秀太郎義澄・鈴木勘次郎義宣・大竹重郎信昭・大竹新吾政親・大竹甚兵衛政康の御神霊。

江戸時代後期の『新編武蔵風土記稿』大町村の項にも「八剱宮」とあり、旧大町村の鎮守で、清教寺が別当を勤めたという。

右相殿の素盞鳴大神は創建時の御祭神と伝わる。左相殿に江戸時代後期の文政年間(1818年-1830年)、当村の代官だった伊奈半左衛門を祀る。

伊奈半左衛門は、村人の困窮を救済、その功績を顕彰して氏子中が配祀したもので、伊奈神社と称した。現在でも祭儀が続けられている。

明治40年(1907年)、村社に列した。昭和43年(1968年)、社殿を改築し、社務所を新築した。

御神体は十一面観音像で江戸時代後期の作とされ、仏像の御神体は現在では珍しいものとなっている。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、無病息災、地域安全
菊野台八剱神社 東京都調布市菊野台
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