一説に推古朝の創祀とも、湖畔に弁天を奉斎、「辨財天稲荷合社」
[住所]東京都調布市西つつじヶ丘1-15-8
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金子厳島神社(かねこいつくしまじんじゃ、厳嶋神社)は、東京都調布市西つつじヶ丘にある神社。近代社格では村社。現在は國領神社の兼務社。御朱印の有無は不明。

創建年月は不詳。第33代推古天皇の御代の創建との伝承もある。

社前に清澄な水をたたえる池があり、当地に土着定住した古代人が農耕・飲料に供した湖畔に祠を建て、弁天を祀ったのが縁起と伝わる。

『新編武蔵風土記稿』金子村の条には「辨財天稲荷合社」とあり、金子村の鎮守だった。通称名は旧村名からで、金子ノ厳島神社などとも称される。

明治初年(1868年)の神仏分離において、現社名になったとの説もある。明治6年(1873年)、村社に列した。御祭神は市杵志麻比咩命

明治43年(1910年)、一村一社の推進により、金子稲荷神社を合祀したが、昭和11年(1936年)、金子稲荷神社は復社した。金子稲荷神社は現在、当社の境外末社である。

当社の本殿には、石造で、江戸時代中期の享保12年(1727年)の銘がある老人相の稲荷神像と、金子村の銘がある木造の女神坐像を祀る。

例祭は10月第2土・日曜日。大太鼓、お囃子があり、調布の伝統芸能なども披露される。境内では露店も出店する。

当社は「経水山」と墨書された木額を所蔵し、裏書には江戸時代後期の文政12年(1829年)、金子村氏子中と記されている。

経水山の名は、弁天池の水で弁慶が大般若経を書写したという伝説に基づくとされている。

境内には神楽殿・神輿庫などの他、庚申塔、神域記念碑がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全、技芸・スポーツ上達、金運
金子厳島神社 東京都調布市西つつじヶ丘
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