天正期に創建、江戸中期に遷座、9月例大祭では太鼓・宮神輿・山車
[住所]東京都府中市是政3-20-3
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是政八幡神社(これまさはちまんじんじゃ)は、東京都府中市是政にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

中央自動車道をはさんで、東京競馬場(府中競馬場)の南に鎮座する。小田原北条氏の家人である高橋兵部丞吉次が、安土桃山時代の天正18年(1590年)に創建した。

石清水八幡宮の御分霊を迎えたという。御祭神は、誉田別命。多摩川の洪水により、江戸時代中期の天明4年(1784年)、現在地に遷座した。

『新編武蔵風土記稿』是政村の条にも、「八幡社」とあり、「例祭八月十五日、此日獅子舞及角力を興行す」などとあり、村内の鎮守で、龍泉寺が別当を勤めたという。

明治4年(1871年)、村社に列し、昭和32年(1957年)には社殿の大修繕が行われた。

例祭は9月第2日曜日または第3日曜日。是政の太鼓・宮神輿・山車の町内巡行が始まり、是政地区を反時計回りに、ほぼ7時間かけて1周する。

戦後間もなくから昭和40年代までは寂れた祭りになっていたようだが、現在は参加者も多く、子供神輿の「ワッショイ!ワッショイ!」という声で賑わっている。

太鼓・宮神輿・山車のほかに、5基の町神輿が参加する。当社に隣接する是政保育園の園児が描いた絵の行燈も、提灯とともに境内を明るくする。

当社の境内社には、日枝神社・水神社・稲荷神社・松尾神社がある。このうち、日枝神社・水神社・稲荷神社の三社に関しては、『新編武蔵風土記稿』に「稲荷山王水神」とある。

また、境内には府中の名木百選に選ばれたけやきの大木が悠然と枝を伸ばしている。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、身体壮健
是政八幡神社 東京都府中市是政
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