「中之太子」野中寺に隣接、もとの鎮守、縁結びの御神木
[住所]大阪府羽曳野市野々上622
[電話]072-0955-0945 - 大津神社

野々上八幡神社(ののうえはちまんじんじゃ)は、大阪府羽曳野市野々上にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。御祭神は八幡大菩薩。中之太子の別称がある野中寺に隣接して鎮座する。

南北朝時代、兵火により野中寺とともに焼失した。江戸時代前期の寛文年間(1661年-1673年)になり、野中寺の鎮守社として再建された。

明治元年(1868年)、神仏分離令により野中寺から分離、その後村社に列した。しかし、一時期、市内高鷲の大津神社に合祀された。

昭和23年(1948年)、現在地に復社したが、現在も神職不在で、大津神社が兼務しているようだ。例祭は10月8日で、秋祭。

参道途中には文化8年(1811年)造の、さらに進んだ先には天保14年(1843年)造の、それぞれの浪速狛犬が安置されている。

その途中、参道には御神木があり、縁結びの札が建っている。近くには浄瑠璃・歌舞伎の題材として知られるお染・久松の墓所があり、心中した二人の御神霊としてのご利益が縁結びということだろうか。

拝殿には変わった張り方がされている注連縄がある。また、境内社に平和の社(平和之社)がある。いわゆる護国神社のことで、御祭神は平和之神。

上印池顕彰之碑がある。上印池は、稲作の水不足に悩む野々上部落にとって、灌漑用溜池として重要な役割を果たしてきた池。

しかし、当社が復社した頃、その池も不要になっており、売却。その資本は、当社の本殿・拝殿の改築、平和の社・手洗屋形の新築など、部落内事業に使われたという。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、家内安全、縁結び
野々上八幡神社 大阪府羽曳野市野々上
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