平安期に石清水八幡宮を勧請、旧大場村の鎮守、7月に大盆踊り会
[住所]東京都中野区大和町2-30-3
[電話]03-3330-6377

大和町八幡神社(やまとちょうはちまんじんじゃ)は、東京都中野区大和町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

妙正寺側の南岸、環七通りの西に鎮座する。高円寺駅からは徒歩約12分ほど。現在も80メートルほどの長い参道がある。

平安時代の永承年間(1046年-1052年)、奥羽地方征討の途中の源義家が、高台のこの地で京都石清水八幡宮を遥拝、祭儀を行なった。

義家を慕い、石清水八幡宮を信仰した村人たちが、天喜4年(1056年)、当地に八幡神を勧請し、造営したのが始まり。

御祭神は誉田別命。創建以後、上沼袋村枝郷大場村の鎮守として崇敬され、別当は真言宗豊山派の寺院である清谷寺が務めた。

『新編武蔵風土記稿』上沼袋村枝郷大場村の条にも「八幡社」とあり、「両側に松杉の並木あり」などとある。社殿は昭和3年(1928年)に改築された。

戦後間もない昭和23年(1948年)、境内に付属やはた幼稚園を設立、昭和57年(1982年)にこれを学校法人化した。

例祭は7月第4土・日曜日。三基の神輿が開帳される。また、平成28年(2016年)からは「大盆踊り会」として、町会の盆踊りを幅広い年代が楽しめる企画を行っている。

初年度は、和モノのDJやテニスコーツのライブを導入したところ、例年の5倍の入場者があり、縁日屋台の飲み物・食べ物が売り切れてしまったほどの人気だったという。

境内社に、『新編武蔵風土記稿』にも記載のある稲荷神社(宇迦御魂命)がある。社殿内に吊り下げられた提灯には「むすび稲荷神社」とある。

また、鳥居の西隣には育英地蔵堂と厄除不動堂の堂宇が建つ。

境内には、江戸時代前期の貞享2年(1685年)の地蔵尊像、中期の宝暦11年(1762年)の手洗盤、後期の文政13年(1830年)の狛犬一対、文久3年(1863年)の石燈籠など古いものが残る。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、子育て、身体壮健
大和町八幡神社 東京都中野区大和町
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大和町八幡神社 東京都中野区大和町の御朱印