片山北野神社とも、太田道灌が参拝、「おびしゃ」神事
[住所]東京都中野区松が丘2-27-1
[電話]03-3388-0135
片山北野神社(かたやまきたのじんじゃ)は、東京都中野区松が丘にある神社。近代社格では無格社。現在は鷺宮八幡神社の兼務社で、御朱印も鷺宮八幡神社で頂ける。
哲学堂のすぐ近くに鎮座する。片山北野神社とも、松が丘北野神社とも呼ばれる。創建年代は不詳。御祭神は、菅原道真公。
戦国時代の文明9年(1477年)、当地付近は江古田原合戦の最激戦地となったが、その際、太田道灌が当社に詣で、戦勝を祈願したと伝えられる。
また、口碑によれば、江戸時代初期の慶長12年(1607年)、京都の北野天満宮が造営される際、菅公を崇拝していた里人がここに奉祀したともいう。
『新編武蔵風土記稿』には「天満宮」とあり、片山村の鎮守だった。幕末まで、真言宗豊山派の日照山阿弥陀院東光寺が別当寺だった。
明治維新後の明治5年(1872年)、現社名に改称。明治13年(1880年)、片山村は江古田村に編入され、当社は江古田氷川神社の付属となった。
昭和8年(1933年)9月、現社殿が造営されたと同時に、改めて片山村の氏神となり、神苑も整備した。現存の一の鳥居、水盤、狛犬などもこの際、寄進された。
社殿は、拝殿にムクリ屋根の破風が乗っている珍しい形態。東京では他に、品川区の寄木神社の拝殿などにしか例がない。なお、昭和58年(1983年)9月、神楽殿が造営された。
当社では昔から「おびしゃ」(御歩射、備射)が行われてきた。弓で的を射てその年の農作物の豊凶を占う、春の神事。
いつ頃からか神事の最後に参加者全員で供物を飲食する直会の宴のような色合いが濃くなり、大正時代には日光の「強飯式」に似た行事に変わったという。
2月の初午の日と秋の例祭の2回行われ、当番と両隣りの家が本膳を用意し、大人は祝いのうたを歌い、子どもは豊年祈願の文章を読むのが恒例だった。
現在では行われなくなり、伝統を語る古老も少なくなったという。哲学堂公園を挟んだ東側に鎮座する葛谷御霊神社や中井御霊神社などでは、現在も御歩射神事が行われている。
現在は8月上旬の2日間に盆踊り大会が開催され、例年1000人以上が参加するという。また、 夏の子ども会恒例行事であるラジオ体操が、7月下旬に行われている。
境内社に、稲荷神社(宇迦之御魂神)と市杵島神社(市杵島姫命)がある。市杵島神社はもとは辨財天祠だったようで、妙正寺川に対する水神信仰とも考えられている。
また、稲荷神社の鳥居近くには、昭和35年(1960年)に月三惣元講・江古田講社によって築造された小さな富士塚がある。
【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、地域安全
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・東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
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片山北野神社(かたやまきたのじんじゃ)は、東京都中野区松が丘にある神社。近代社格では無格社。現在は鷺宮八幡神社の兼務社で、御朱印も鷺宮八幡神社で頂ける。
哲学堂のすぐ近くに鎮座する。片山北野神社とも、松が丘北野神社とも呼ばれる。創建年代は不詳。御祭神は、菅原道真公。
戦国時代の文明9年(1477年)、当地付近は江古田原合戦の最激戦地となったが、その際、太田道灌が当社に詣で、戦勝を祈願したと伝えられる。
また、口碑によれば、江戸時代初期の慶長12年(1607年)、京都の北野天満宮が造営される際、菅公を崇拝していた里人がここに奉祀したともいう。
『新編武蔵風土記稿』には「天満宮」とあり、片山村の鎮守だった。幕末まで、真言宗豊山派の日照山阿弥陀院東光寺が別当寺だった。
明治維新後の明治5年(1872年)、現社名に改称。明治13年(1880年)、片山村は江古田村に編入され、当社は江古田氷川神社の付属となった。
昭和8年(1933年)9月、現社殿が造営されたと同時に、改めて片山村の氏神となり、神苑も整備した。現存の一の鳥居、水盤、狛犬などもこの際、寄進された。
社殿は、拝殿にムクリ屋根の破風が乗っている珍しい形態。東京では他に、品川区の寄木神社の拝殿などにしか例がない。なお、昭和58年(1983年)9月、神楽殿が造営された。
当社では昔から「おびしゃ」(御歩射、備射)が行われてきた。弓で的を射てその年の農作物の豊凶を占う、春の神事。
いつ頃からか神事の最後に参加者全員で供物を飲食する直会の宴のような色合いが濃くなり、大正時代には日光の「強飯式」に似た行事に変わったという。
2月の初午の日と秋の例祭の2回行われ、当番と両隣りの家が本膳を用意し、大人は祝いのうたを歌い、子どもは豊年祈願の文章を読むのが恒例だった。
現在では行われなくなり、伝統を語る古老も少なくなったという。哲学堂公園を挟んだ東側に鎮座する葛谷御霊神社や中井御霊神社などでは、現在も御歩射神事が行われている。
現在は8月上旬の2日間に盆踊り大会が開催され、例年1000人以上が参加するという。また、 夏の子ども会恒例行事であるラジオ体操が、7月下旬に行われている。
境内社に、稲荷神社(宇迦之御魂神)と市杵島神社(市杵島姫命)がある。市杵島神社はもとは辨財天祠だったようで、妙正寺川に対する水神信仰とも考えられている。
また、稲荷神社の鳥居近くには、昭和35年(1960年)に月三惣元講・江古田講社によって築造された小さな富士塚がある。
【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、地域安全
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