源頼義が創建、往古は老樹が林立し、鷺が多く棲息した地名由来
[住所]東京都中野区白鷺1-31-10
[電話]03-3338-8536

鷺宮八幡神社(さぎのみやはちまんじんじゃ)は、東京都中野区白鷺にある神社。近代社格では村社。西武新宿線・鷺ノ宮駅近くに鎮座する。参拝すれば、御朱印を頂ける。

陸奥守で鎮守府将軍だった源頼義が、前九年の役で奥州の豪族・安倍氏を滅ぼした後、鎌倉街道に面した当地に社殿を建てて八幡神の御神霊を奉祀したのに始まる。

平安時代の康平7年(1064年)のこと。戦勝を感謝し、国家安泰・源氏の隆昌を祈願したと伝わる。御祭神は応神天皇

境内には、かつて老樹が林立し、鷺が多く棲息していたといい、当社は「鷺宮大明神」と呼ばれた。これが当地の地名である「鷺宮」の由来だという。

当地は江戸時代初期、高家旗本として功績を残した今川直房の所領だった地で、江戸時代前期の正保2年(1645年)、現社号に改称したという。

慶安2年(1648年)以降、江戸幕府より神領として御朱印7石あまりが附せられ、区内において唯一御朱印状を拝領した神社だという。

『新編武蔵風土記稿』にも「八幡社」とあり、「土人鷺ノ森或は鷺ノ宮などいへり」とある。別当は福蔵院だった。

古くから、上鷺ノ宮村・下鷺ノ宮村の鎮守、氏神として崇敬を集めた。

明治維新後の明治5年(1872年)11月、村社に列した。戦後の昭和25年(1950年)、国有地となっていた境内1049坪の譲与を受けた。

昭和35年(1960年)、本殿と幣殿・拝殿を改築、昭和63年(1988年)に社殿の改修などが行われた。

例祭は8月第3土・日曜日で、例大祭。土曜日が宵宮で、境内では奉納演武が行われる。日曜日には各町会の若衆神輿が出て、里神楽演奏・フラダンス・日本舞踊などがある。

当社そのものが区認定観光資源に認定されているが、例大祭では区認定観光資源で区登録無形民俗文化財である「鷺宮囃子」がお祭り気分を盛り上げる。

境内社に、稲荷神社(宇迦之御魂命)、御嶽神社(国常立神大己貴命・櫛真知命・少彦名命)、六社合殿がある。

六社合殿は、稲荷神社(宇迦之御魂命)・御嶽神社(櫛真知命)・八雲須賀神社(須佐之男命)・北野天満神社(菅原道真公)・粟島神社(少彦名命)・疱瘡神社(大己貴命)。

なお、当社は練馬区の高松八幡神社春日神社田柄愛宕神社田柄天祖神社北野八幡神社、中野区松が丘の北野神社を兼務し、それらの御朱印も頂ける。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、交通安全、商売安全、病気平癒
鷺宮八幡神社 東京都中野区白鷺
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