江戸前期には存在、旧中村村の鎮守、猫神社、近くに「首つぎ地蔵」
[住所]東京都練馬区中村南3-2-1
[電話]03-3999-6057
中村八幡神社(なかむらはちまんじんじゃ)は、東京都練馬区中村南にある神社。近代社格では村社。現在は豊玉氷川神社の兼務社で、御朱印も豊玉氷川神社で頂ける。
創建年代は不詳。『東京都神社名鑑』では、旧名主家の言い伝えとして、江戸時代前期の正保年間(1644年-1648年)以前の創建としている。御祭神は応神天皇。
『新編武蔵風土記稿』中村の項に「八幡社 村ノ鎮守ナリ。南蔵院持。……」とあり、南蔵院が別当寺だった。南蔵院は当地から東方約400メートルにある真言宗の古刹。
境内にある石造物で古い銘は、水屋にある水盤の 「文政13年(1830年)11月吉日」で、正面に大きく卍印をつけ、神仏混清時代の名残りをとどめている。
社殿は、覆屋の中の本殿が江戸時代中期の安永2年(1773)の再建、拝殿が幕末の慶応2年(1866年)改築とされている。神楽殿は昭和47年(1972年)の新築。
ただし、社伝によると、本殿は江戸時代前期のものともされ、区内でも屈指の古建築物ともされる。
明治7年(1874年)、村社に列し、大正6年(1917年)に祭典用地を中新井村・堀之内村・中村の有志三名が寄付している。現社地は約358坪で、その中の215坪にあたる。
『北豊島郡神社誌』に、「徳川時代ヨリ、当中村町ノ産土神トシテ崇敬厚ク」「氏子 中新井村大字中全部(板橋区中村町全部)四百五十戸」とある。
例祭は2年ごとの9月12日・13日で、例大祭。境内にある神楽殿で、カラオケ・民謡・踊り・新舞踊・詩吟・剣舞など演芸奉納が行われる。
当社の例大祭は、中村橋の名物イベントとして、商店街を巻き込み、賑やかに開催されるという。
文政10年(1827)12月吉日銘の狛犬があり、また、日露戦役紀念碑(明治39年)などの前には陰刻のある6個の力石がある。
境内社として、三宇あるが、そのうちの二宇は不明。もう一宇は、秋葉神社・北野神社・熊野神社の合祀社である。
当社裏の一角に「首つぎ地蔵」がある。首と別々にあった地蔵尊が、信心深い二人の人の夢枕に立った結果、首と体を継ぐことができたと言い伝えられている。
その名にちなみ、昭和初期の不況時代には「首切り」を免れようと、参詣者でにぎわったと伝わる。ここは廃寺となった南蔵院の末寺・西光寺の旧地にあたる。
当社は、境内の方々にネコが棲みついていて、「猫八幡」「猫神社」としても親しまれる。
【ご利益】
厄災除け、地域安全

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・東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
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中村八幡神社(なかむらはちまんじんじゃ)は、東京都練馬区中村南にある神社。近代社格では村社。現在は豊玉氷川神社の兼務社で、御朱印も豊玉氷川神社で頂ける。
創建年代は不詳。『東京都神社名鑑』では、旧名主家の言い伝えとして、江戸時代前期の正保年間(1644年-1648年)以前の創建としている。御祭神は応神天皇。
『新編武蔵風土記稿』中村の項に「八幡社 村ノ鎮守ナリ。南蔵院持。……」とあり、南蔵院が別当寺だった。南蔵院は当地から東方約400メートルにある真言宗の古刹。
境内にある石造物で古い銘は、水屋にある水盤の 「文政13年(1830年)11月吉日」で、正面に大きく卍印をつけ、神仏混清時代の名残りをとどめている。
社殿は、覆屋の中の本殿が江戸時代中期の安永2年(1773)の再建、拝殿が幕末の慶応2年(1866年)改築とされている。神楽殿は昭和47年(1972年)の新築。
ただし、社伝によると、本殿は江戸時代前期のものともされ、区内でも屈指の古建築物ともされる。
明治7年(1874年)、村社に列し、大正6年(1917年)に祭典用地を中新井村・堀之内村・中村の有志三名が寄付している。現社地は約358坪で、その中の215坪にあたる。
『北豊島郡神社誌』に、「徳川時代ヨリ、当中村町ノ産土神トシテ崇敬厚ク」「氏子 中新井村大字中全部(板橋区中村町全部)四百五十戸」とある。
例祭は2年ごとの9月12日・13日で、例大祭。境内にある神楽殿で、カラオケ・民謡・踊り・新舞踊・詩吟・剣舞など演芸奉納が行われる。
当社の例大祭は、中村橋の名物イベントとして、商店街を巻き込み、賑やかに開催されるという。
文政10年(1827)12月吉日銘の狛犬があり、また、日露戦役紀念碑(明治39年)などの前には陰刻のある6個の力石がある。
境内社として、三宇あるが、そのうちの二宇は不明。もう一宇は、秋葉神社・北野神社・熊野神社の合祀社である。
当社裏の一角に「首つぎ地蔵」がある。首と別々にあった地蔵尊が、信心深い二人の人の夢枕に立った結果、首と体を継ぐことができたと言い伝えられている。
その名にちなみ、昭和初期の不況時代には「首切り」を免れようと、参詣者でにぎわったと伝わる。ここは廃寺となった南蔵院の末寺・西光寺の旧地にあたる。
当社は、境内の方々にネコが棲みついていて、「猫八幡」「猫神社」としても親しまれる。
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