山王神社（さんのうじんじゃ）は、兵庫県加東市厚利にある神社。厚利山王神社とも。御朱印の有無は不明。

『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 賀茂郡「菅田神社」に比定される式内社（小社）の論社。

創祀・創建年代は不詳。沿革もよく分からない。御祭神は、大山咋神。誉田別尊・秋葉大神を配祀する。例祭は10月11日。

平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、第82代後鳥羽天皇（後鳥羽上皇）が当地を江州日吉大社に寄進、以来、日吉大社の神領となったという。

そのため、日吉大社の御祭神を勧請したという。それ以前は式内社として、菅田神社を称していたということか。

やはり式内論社である小野市菅田町の菅田神社が、日吉神社を合祀したという伝承を伝えており、当社との関連をうかがわせる。

他に、式内社「菅田神社」の論社に、小野市中番町の住吉神社と八坂神社がある。

当社の本殿は、中央部を空間として神輿を納め、左右に二社を祀る珍しい建築様式だという。江戸時代前期の元禄2年（1689年）、再建されたもの。

当社の本殿は市の文化財に指定されており、平成27年（2015年）には石縁を含め改修が行われた。

【ご利益】
家内安全、事業成功、厄災除け、火防

【関連記事】
・兵庫県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、兵庫県に鎮座している神社の一覧