秦氏の葛野大堰、国史「山代大堰神」、角倉了以の崇敬
[住所]京都府京都市右京区嵯峨天竜寺造路町36
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大井神社(おおいじんじゃ)は、京都府京都市右京区嵯峨天竜寺造路町にある神社。渡月橋北詰に位置する。別称を堰神社・大堰神社・大橋神社とも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 乙訓郡「大井神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創建は不詳。一説として、秦氏が葛野大堰を築き当地を開拓した際に治水神として祀ったのが創祀ともいわれるが、明らかではない。

『日本三代実録』に見える「山代大堰神」を当社に比定する説もある。当社地は旧葛野郡に属することから、乙訓郡の式内社に対しては、否定的見解が強い。

『式内社調査報告』では、当社は式内社ではなく、松尾大社末社の堰神であるとし、式内社「大井神社」は廃れた、と推測している。

大堰川の守り神、また商売繁昌の神として古来、住民の信仰が篤かった。戦国時代から江戸時代初期の京都の豪商である角倉了以も信仰したという。

明治10年(1877年)3月26日、村社に列した。現在の社殿は野宮神社の旧社殿を移築したもの。

もともとは、大綾津日神大直日神神直日神を祀ったともされるが、現在の御祭神は宇賀霊神。例祭は10月8日。

【ご利益】
水運、五穀豊穣、商売繁盛
大井神社 京都府京都市右京区嵯峨天竜寺造路町
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