『万葉集』記載の「まとがたの湊」、10月例祭に屋台と巡行
[住所]兵庫県姫路市的形町的形1249
[電話]079-254-0613

湊神社(みなとじんじゃ)は、兵庫県姫路市的形町的形にある神社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。的形の地は古代、遠浅の入江で「まとがたの湊」と称せられ、その当時から奉斎されてきたと伝えられている。

境内には、それにちなむ下記の万葉歌碑が建立されている。また、神功皇后に関する伝説が多く語り伝えられているという。
『万葉集』巻7 1162 柿本人麻呂
的方の 湊の渚鳥 波立てや 妻呼び立てて 辺に近づくも

的方の湊の洲にいる鳥は、波が立つであろうか、妻を呼ぶ声を立てて、岸に近づいて来る
平安時代末期の『播磨国神名帳』印南郡の条に、「湊明神」とある。室町時代末期、湊明神を「大歳大明神」に改称した。

江戸時代初期の元和5年(1619年)9月、京都所司代の板倉勝重が2代将軍徳川秀忠の命を報じて、当社に神領6石6斗を寄進した。

江戸時代中期の明和4年(1767年)、後期の文化13年(1816年)、幕末の慶応4年(1868年)に社殿の修復がなされた。

明治初年(1868年)、大歳大明神から現社号に改称した。御祭神は、素盞嗚尊大歳大神

平成24年(2012年)、142年ぶりとなる社殿の改修工事が行われ、瓦屋根から銅板一文字葺きに改修された。

例祭は10月14日。屋台7台、子ども神輿2台が集結、境内で「屋台練り」が行われる。本宮では御旅所(八幡神社)へ巡行する。

この巡行には、神輿2基、御神宝、屋台7基、獅子頭9頭が連なる。夜には電飾で飾られた屋台6台が的形駅北広場に集まり、名残の練り合わせが繰り広げられる。

なお、当社は旧印南郡において、毎年春、3月末から5月初頭のいずれかに行われる臨時の祭り、国恩祭を行う神社の一社。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣・商売繁盛
湊神社 兵庫県姫路市的形町的形
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