飛鳥朝の創祀、明治にえべっさん合祀、10月に仁輪加太鼓
[住所]兵庫県高砂市荒井町千鳥2-23-12
[電話]079-442-0658

荒井神社(あらいじんじゃ)は、兵庫県高砂市荒井町千鳥にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

飛鳥時代、第29代欽明天皇の頃、大己貴神を荒井浜に祭祀したことに始まると伝えられている。鎌倉時代になって、現在地に遷座したという。

室町時代、播磨の大守である赤松氏の崇敬を受け、社殿を再建し、神田が寄進された。

明治7年(1874年)、村社に列し明治41年(1908年)、荒井村字戎の恵美酒神社(事代主神)を合祀した。

現在までに御祭神は、大己貴大神(だいこくさん)と恵美酒大神(事代主神、えべっさん)。

昭和18年(1943年)、現本殿が竣工、昭和26年(1951年)、境内に保育所を設置、名称は御祭神の故事、因幡の白兎にちなんで白兎愛育園とされた。

昭和56年(1981年)には参集所が、平成3年(1991年)には神門が、平成14年(2002年)には歴史資料館が建設された。

例祭は10月9日・10日に近い土・日曜日で秋祭。渡御祭の他、江戸時代から伝わる仁輪加太鼓が奉納される。仁輪加は俄のことで、にわか芝居をもじったもの。

ある物語を題材として、少女が扮する着飾った舞子が踊りを舞う。舞台のそばでは、物語に関する造り物と太鼓を乗せた屋台が担がれる。

舞子・太鼓を叩く乗子・屋台を担ぐ練子が囃子の掛け合いを行い、寸劇が展開していく。

6月28日・29日には夏祭があり、湯立て神事・輪抜け祭が行われる。4月29日にはだいこく祭があって、福引き・縁日、社宝展、フリーマーケットなどがある。

1月15日に近い日曜日か祝日には千両えびす祭が開催される。

なお、当社は旧加古郡において、毎年春、3月末から5月初頭のいずれかに行われる臨時の祭り、国恩祭を行う神社の一社。

境内社に、琴平神社(大物主神。醸造・航海の守護神)、浜之神社(大和神社。大歳神。農業・塩田の守護神)、幸神社(猿田彦神。疱瘡・できもの・火(とんど)の守護神)がある。

また、荒井町出身の英霊240柱を祀る美雄弥神社(みおやじんじゃ)がある。美雄弥神社の社殿は旧御殿を移築したもので、現在は市の文化財に指定されている。

また、境内には、一つの根元から男松と女松が分かれ出ている「結びの松」や武者小路実篤の歌碑、名誉宮司・初代保育園長の廣瀬正三の銅像などがある。

【ご利益】
商売繁盛、病気平癒、家内安全
荒井神社 兵庫県高砂市荒井町千鳥
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