1月に勧請縄かけ、10月に提灯祭、大イチョウ、南北初期の湯釜
[住所]大阪府河内長野市天見2211
[電話]0721-62-6874

八幡神社(はちまんじんじゃ)は、大阪府河内長野市天見にある神社。京都石清水八幡宮の別宮である。近代社格では村社。通称は流谷八幡神社。御朱印の有無は不明。

通称の流谷八幡神社で呼ばれることが多いが、鳥居の表示、宗教法人名簿上では「八幡神社」のみである。

創建は平安時代の長暦3年(1039年)、京都の石清水八幡宮より八幡神を勧請、社殿を造営したことによる。

御祭神は八幡神で、応神天皇神功皇后・比売大神の総称。当社に伝えられている湯釜は、南北朝時代初期の延元5年(1340年)銘があり、府の文化財に指定されている。

毎年1月6日に近い日曜日に、勧請した日として当社の氏子により、対岸の大杉(勧請杉)と、川をはさんだ柿の木の間に注連縄を架ける神事がある。

勧請縄かけ神事と呼ばれ、重さ約100キロ、長さ約70メートルにもなる注連縄がいつ切れるかによって、その年の豊凶が占われる。市指定無形民俗文化財。

例祭は10月10日で、秋例大祭。前日が宵宮で、提灯祭り。御神燈と書かれた高張り提灯を持った氏子たちが当社を目指し、行列して練り歩く。

天見では提灯祭が盛んなようで、蟹井神社でも行われる。当社例祭当日の本宮では、神輿巡行が行われる。

拝殿前に御神輿と子ども神輿が並べられ、祝詞の奏上後に神輿に御神霊を頂いた後、御旅所の石の上に神輿が据えられ、御旅所祭の神祭が行われる。

その後、神輿は流谷地区から下天見地区へと順に巡行する。昔は若い氏子が担いで行ったというが、現在は自動車に乗せて巡行している。

府指定天然記念物の大いちょうがある。雌株で樹高30メートル、枝は高さ2メートルの所で南側に伸び、4メートルの所でさらに4本に分かれている。幹周り5.5メートル。

幹の付け根部分には幾つかの乳状の突起が垂れ下がり、根は急斜面の岩盤にはりつくように露出している。樹齢400年以上とされる。

【ご利益】
厄災除け、子宝・安産、地域安全
八幡神社 大阪府河内長野市天見
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