木屋堂、創祀を偲ぶ神事「松明立」、重文社殿とかやの木
[住所]大阪府河内長野市長野町8−19
[電話]0721-52-2004
長野神社(ながのじんじゃ)は、大阪府河内長野市長野町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
昔、この長野郷に25社の鎮守があり、当社はその一つだったという。御祭神は素盞嗚尊。現在は素戔嗚尊奉祀神社「全国清々会」にも加盟している。
創祀・創建年代は不詳。闇夜に炬火を点じて牛頭天王をこの木屋堂(こやど。神宿)の地に勧請したのが当社の起源だという。
現在に至るまで、秋の大祭には毎年氏子の手により社頭に2メートルから5メートルにもなる松火を建て、これを焼いて、創始の当時を偲ぶ神事が行われている。
「木屋堂」は、鎌倉時代の正和2年(1313年)『後宇多院御幸記』や、元弘3年(1333年)『粉河寺文書』、室町時代の応永6年(1399年)『日野観音寺大般若経』奥書などにも記載されている。
「こやど」とは、木材の収集場所を意味し、ここ天見川上流、石川上流の山林から伐採した木材を集めて、石川下流の富田林や古市に運ばれた。
また、陸地では、高野街道を通じて、堺、平野、大阪、京都などへ出荷されていたと考えらている。
「こやどの宮」らしく、境内にある大きなかやの木は、幹周り約4メートル、高さ17メートルほどもあり、これは府下最大の規模で、現在は府の天然記念物に指定されている。
現在の本殿は、戦国時代の天文20年(1551年)前後の造営といわれ、一間社流造りで、正面に千鳥破風と軒唐破風がつき、屋根は檜皮葺き。国の重要文化財に指定されている。
天文18年(1549年)の棟札がある観心寺の訶梨帝母天堂や、天文12年(1543年)の棟札があった堺市の多治速比売神社の本殿と似ていることから、造営年代が推定された。
正徳年間(1711年-1716年)までは木屋堂の宮と称せられ、また牛頭天王宮といわれていたものを、幕末の慶応4年(1868年)に現社号に改称した。
例祭は、10月11日。上述の「松明立(タイマツタテ)」神事が行われる。元禄14年(1701年)には行われた記録があり、高さ5メートル、胴回り4.5メートルの松明が圧巻。
10月10日・11日には至近の河内長野駅前近くを通る地車(だんじり)の曳行がある。いわゆる南河内だんじり祭りの一つ。
また、1月9-11日には十日戎が行われる。長野戎の名で知られている。境内に戎大社があり、また、長野戎神社ののぼりが立ち、商売繁盛を祈願する参拝客で賑わう。
【ご利益】
厄災除け、商売繁盛

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・大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
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長野神社(ながのじんじゃ)は、大阪府河内長野市長野町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
昔、この長野郷に25社の鎮守があり、当社はその一つだったという。御祭神は素盞嗚尊。現在は素戔嗚尊奉祀神社「全国清々会」にも加盟している。
創祀・創建年代は不詳。闇夜に炬火を点じて牛頭天王をこの木屋堂(こやど。神宿)の地に勧請したのが当社の起源だという。
現在に至るまで、秋の大祭には毎年氏子の手により社頭に2メートルから5メートルにもなる松火を建て、これを焼いて、創始の当時を偲ぶ神事が行われている。
「木屋堂」は、鎌倉時代の正和2年(1313年)『後宇多院御幸記』や、元弘3年(1333年)『粉河寺文書』、室町時代の応永6年(1399年)『日野観音寺大般若経』奥書などにも記載されている。
「こやど」とは、木材の収集場所を意味し、ここ天見川上流、石川上流の山林から伐採した木材を集めて、石川下流の富田林や古市に運ばれた。
また、陸地では、高野街道を通じて、堺、平野、大阪、京都などへ出荷されていたと考えらている。
「こやどの宮」らしく、境内にある大きなかやの木は、幹周り約4メートル、高さ17メートルほどもあり、これは府下最大の規模で、現在は府の天然記念物に指定されている。
現在の本殿は、戦国時代の天文20年(1551年)前後の造営といわれ、一間社流造りで、正面に千鳥破風と軒唐破風がつき、屋根は檜皮葺き。国の重要文化財に指定されている。
天文18年(1549年)の棟札がある観心寺の訶梨帝母天堂や、天文12年(1543年)の棟札があった堺市の多治速比売神社の本殿と似ていることから、造営年代が推定された。
正徳年間(1711年-1716年)までは木屋堂の宮と称せられ、また牛頭天王宮といわれていたものを、幕末の慶応4年(1868年)に現社号に改称した。
例祭は、10月11日。上述の「松明立(タイマツタテ)」神事が行われる。元禄14年(1701年)には行われた記録があり、高さ5メートル、胴回り4.5メートルの松明が圧巻。
10月10日・11日には至近の河内長野駅前近くを通る地車(だんじり)の曳行がある。いわゆる南河内だんじり祭りの一つ。
また、1月9-11日には十日戎が行われる。長野戎の名で知られている。境内に戎大社があり、また、長野戎神社ののぼりが立ち、商売繁盛を祈願する参拝客で賑わう。
【ご利益】
厄災除け、商売繁盛

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